二人制審判の勉強



(1) 塁審の仕事はピボット  臼井審判員
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「ふたりしんぱんやるわよ」──将来のMBUA審判員


 今回、試験的にノーランナーの場合に限り、全ての外野への打球を球審が追い、塁審は打球を追わず「ピボット」をすることを実践で行ないました。

 この狙いは、塁審がピボットをして背中を向けた時には、球審が「キャッチ」「ノーキャッチ」を塁審に分るような声で知らせる。と同時にトラブルボールも判定しなければならないので、できるだけボールに近づき、いい角度で球審は判定するのが狙いです。

 また、塁審はピポットのステップを正しく踏み、触塁を確認して、走者が2塁へ進むようであれば、2塁へのプレーに備える。さらに3塁へ進むようであれば3塁へのプレーにも備える。なんと言っても「ピボット」の練習を実践で数多く行なうのが狙いです。

 実際に3試合ほど行ないましたが、球審の「キャッチ」「ノーキャッチ」の声が小さく、塁審に聞こえないこともありました。また打球を追うのに「イージーフライ」だと思い込み、前へ出るのを怠ったりしました。

 塁審は実践でのピポットはそれほど多くできません。今回は全ての外野への打球とヒット性の当たり対してピポットをするのですが、ノーランナーという制約ですのでこれもそれほど機会がありません。

 ピボットのステップを正しく踏むには、個人の練習が大切です。講習会で1、2回教わってもなかなか実践ではできません。

 今回、23歳と33歳の若い人にやっていただきました。はっきり申し上げて20年審判をやっている人より上手にできました。なんと言っても脚力が違います。足の運びが速く、観ていましてとてもきれいにピボットをやっておりました。

 二人制審判はコミュニケーションがしっかりできていませんと、レベルの高い試合には通用しません。

 ただ二人いるだけの審判をやってはいけません。

基本的なことを同じパターンで繰り返すのではなく、いろいろ変化をつけて目的・意識的に二人制審判を取り組む必要があります。

 今回は準備不足で簡単な説明ですが、これからいろいろな角度から、他の審判の方にも書いていただきます。


(2007年8月15日)


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