二人制審判の勉強



(9)二人制審判の球審編(2)

首都圏野球審判協会・二人制システム勉強会

トップページへ
前ページへ


 二人制審判で「ストライク1」「ストライク2」は腕を横に出し、人差し指でダーツを投げるようにコール&ジャッジを8試合ほど行いました。




 まず、塁審側から見てとても分りやすいのです。球審が「こぶし」を上げた時には打者・走者はアウトだということが明確になりました。




 球審が「こぶし」ではなく人差し指を上げ「スイング・ノーキャッチ」又は「ストライク3・ノーキャッチ」とコール&ジャッジをされますと、塁審は「俺の出番だ」と明確になります。捕手、打者・走者もそれぞれの行動に移ります。




 今までは、いわゆる「振り逃げ」は「こぶし」を上げて無言のジャッジだけでした。特に二人制の場合は「無言ジャッジ」は分りにくいのです。

「無言ジャッジ」でこんな「珍態」がありました。塁審は1ストライクだと思っています。球審は2ストライクだと思っています。打者・走者は仕方なく走り出しました。塁審も半信半疑で「アウト」のコール&ジャッジをしました。

 ベンチから「2ストライクです」の声。選手も捕手もカウントを忘れたりする人がいますと「あれっ?あれっ?」となってしまいます。

 球審が「こぶし」を上げたら「アウト」であります。同時に「スイング・ノーキャッチ」、「ストライク3・ノーキャッチ」のコール&ジャッジがすぐに出るようにしたいです。

「ストライク1」「ストライク2」は腕を横に出し、人差し指でダーツを投げるようにコール&ジャッジをすることにより、「ストラスク3」の「こぶし」を上げるコール&ジャッジが塁審から見まして「力強く」見えました。

 たが難点もあります「ストライク2」までか3塁側ベンチとレフトから見にくい時があります。これをカバーするには「声」です。それと一挙動でコール&ジャッジをすることです。とくに「ボールのコール」は決して早めに体勢を立ってはいけないと思います。

 慣れない「コール&ジャッジ」をするのは大変です。先日、試験的に某審判員にやっていただきました。前半は指を気にしながらやっておりました。後半になりますと完全にリズムが狂ってきました。頭の中では分っていても長年染み付いた「癖」はそう簡単には直りません。

 なにごとも新しいことに挑戦をするのには大変です。日常のトレーニングも必要になります。大切なことは決して「押し付け」はいけないということです。

 当協会も軟式・準硬式・硬式と「二人制審判」を行う「舞台」が増えてきました。この中でいろいろ試行錯誤を繰り返しながら、二人制審判システムを皆で勉強していきたいと思います。


(2008年4月15日)


トップページへ
前ページへ