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(13)猛暑の中での二人制審判 首都圏野球審判協会・二人制システム勉強会 |
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高校野球、青森山田対日本航空の最終回、2アウト満塁で、打者はカウント2ストライク後のボウルを大きく空振りをいたしました。ボウルはワンバンドして捕球をいたしました。 球審はどういうコールをするか見ていましたら、大きく手を2回振りスイングのゼスチャーをしていました。手の先を見ましたら拳(こぶし)を握っていませんでした。これを見た捕手は打者にダックして試合は終了です。 テレビでは球審の声は聞こえませんでしたが「スイング、スイング」とコールしていたのではないでしょうか。 さらにこれに「ノーキャッチ」のコール&ゼスチャーが加わればもっと良かったと思います。 ただ無言で拳を上げてやったのでは、イマイチ迫力にも欠けますし、観客にも分りにくいと思います。 場面は違いますが、昨年の神奈川県大会の予選での「振り逃げ3ラン」の教訓が生かされているのではないかと思われました。
「二人制審判」を3試合〜4試合を同じメンバーで続けてやることがあります。球審は用具を取り替えるのが面倒なので2試合続けてやります。 2試合を終わった後の球審は全身に水をかぶったようです。4試合目は球審・塁審とも疲労で足が前に出なくなります。実はここからが審判員としての「実力」が発揮されます。 体力が消耗してきた時のプレーの判定は、いかに良い角度を取るかです。もちろん一歩でも近づくことが前提です。 相棒が疲れている時には、細かい注意などはしてはいけません。おうおうにして審判員は欠点を見つけ、批判するのが「得意」な人種です。頭のてっぺんから足のつま先まで文句を言わないと気がすまない審判員もいます。 「相棒が疲れているなぁー」と感じましたら、イニングの合間に「今晩のビールは汗の分だけ飲めるねー」などと冗談を言いあうのもいいと思います。
よく準硬式・硬式の場合は投手が避けきれず打球が当たります。審判はグローブを持っていないので早い打球が来た場合は、瞬時に逃げるしかないのです。1塁、3塁への牽制球を見るのには後ろの位置より前の位置の方が見やすいのは確かです。 そこでどちらを取るかの問題ですが、1塁、3塁への牽制球が見られるギリギリの線まで下がった方がホールに当たるよりはメリットがあると思います。 また、長打の場合は走者が多いと塁審は触塁を見ながら、打球の行方も確認しなければいけません。油断をしていますと送球が当たるかも知れません。 二人制審判の準硬式・硬式の塁審は「危険地帯」に身をさらけ出しているようなものです。集中力・緊張感を発揮する場面ではハッスルしたいものです。 暑さはまだまだ続きます。緊張とリラックスをうまく組み合わせて、夏場の審判を乗り切って行こうと思います。 |
(2008年8月15日) |