二人制審判の勉強



(26)UDC主催2人制クリニックへ参加して

U・T審判員 

トップページへ
前ページへ


 12月17日(土)にUDC主催の2人制クリニックへ参加してきました。
 首都圏野球審判協会にお世話になってから、UDC主催のクリニックには何回か参加していますが、2人制クリニックは初めてです。昨年はUDCインストラクーによる2人制審判のデモストレーション
を見学しました。


挨拶する平林氏
写真:講習前に参加者へ挨拶する平林氏


当日は寒い中、40人強の参加者がいました。

クリニックの内容は
@ストレッチ
Aトラッキングの練習
Bピボットターンの練習
C2人制フォーメーション
・走者なしの球審、塁審の動き(ポーズ、リード、リアクト)、ランダウン
Dゴー・ストップ・コール(アウト、セーフコール)、球審の動き
E2人制フォーメーション
・走者1塁での球審、塁審の動き
Fダブルプレーのステップワーク練習
G2人制フォーメーション
・牽制、ダブルプレー

Aトラッキングの練習では、スロットポジションで打者と捕手の間から投球を眼だけでしっかりと捕手が捕球するまで見ることにより、的確なジャッジ(ストライク・ボール)ができます。その際、コールするときは捕手のミットを見ながらコールすることと教わりました。

 確かに自分がジャッジするときは、捕手のミットを見ずにコールしていることが多いです。これからはミットを見ながらコールするように心掛けます。

Bピボットターンは、もう何試合も2人制を行なっている御陰で、ステップに関しては慣れてきました。注意することは、ボールの行方も見ながら、ランナーの触塁を見る癖を付けることが自分の課題です。

C走者なしで難しいことは、塁審が打球の捕球を確認に行く場合、球審に早く意思を伝えることです。基本的にセンターより右方向のトラブルボールのみ打球を追いますが、ゴーアウトするのか、打者走者の触塁を確認するのか、打球ではなく野手の動きを見ながら判断することが大事です。

D球審の動きでは、キャッチャーフライは打球を見ず、キャッチャーの動きを見ながら、キャッチャーとの距離をある程度保つことが大切だと感じました。パスボールでも一緒です。ボールばかり追いかけているとキャッチャーと交錯したり、キャッチャーの面が飛んできて怪我をする危険があります。打球を見る癖がありますので、注意したいと思います。

E走者1塁では、ヒットが飛んだ場合、球審は3塁ベースのタッグプレー、塁審は打者走者の1〜2塁間のタッグプレーに備えるメカニックを取ります。球審は塁審に対して、『3塁O.K』と声を掛け、ホームでプレーが行われるヒットなら、『ホームに戻る』ことを伝えます。この時に大切なのは、塁審に聞こえる声を出すことと、走者の3塁触塁を確認することです。

 またこの講習では、走者が3塁に行くことが前提となっていたため、外から見学していると塁審の方は結構1塁走者ばかりに気を取られ、打者走者の1塁触塁を見ていない方がいました。外から見ていると気付くことが多いのですが、実際自分がやると分かっていても失敗ばかりです。

FG2塁ベースのダブルプレーのステップワークは6歩です。これが結構難しいです。何が難しいかと文字で説明するのも難しいです。

 簡単に書くと、打球方向へ一歩、捕球野手に正対する一歩、野手から2塁ベースに送球する(2塁ベースに正対する)一歩、2塁カバー野手から1塁送球に備える一歩(この時にジャッジ)、1塁に寄る(クロスステップ)一歩、1塁に正対する一歩。このステップばかり気にしているとプレーに集中できません。体が覚えるまで反復練習が必要です。UDCインストラクターが言うには、体が動きを覚えるまで1000回はやらないとダメだそうです。

 実はこの動きを確認するため、ステップの練習をしましたが、未だに動きが可笑しいです。一歩一歩の動きも合っているのか不安になることがあります。

 今年は30試合程、2人制審判を行いましたが、今回の2人制クリニックで学んだ事を来年の2人制審判に活かしたいと思います。

 球審、塁審の役割分担ではなく、お互いの動きを見極めて、プレーの予測を読み、コミュニケーションの取れた審判を心掛けて、これからも2人制審判に励みたいと思います。

 首都圏野球審判協会の先輩審判員の方々、2人制のパートナーとして審判をやることがありましたら、ご指導、ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。


井上、藤原、浜野インストラクターと共に
写真左より井上、藤原、浜野インストラクターと共に


(2012年1月1日)



トップページへ
前ページへ