二人制審判の勉強



複数審判制におけるフォーメーションの形成とコミュニケーション(9)

甲斐 雄之 

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○ 四人制フォメーションメカニックにおける塁審のスターティングポジションについて

☆走者無しの場合。
★一塁塁審は一塁手から10〜12フィート後方、深い位置では5〜6フィート後方、一塁ベースから15フィートの位置を限度に位置します。

★二塁塁審は二塁ベースから25フィート、遊撃手又は二塁手から10〜12フィートのどちらかチョイス(選択)した場所に位置します。

★三塁塁審は三塁手から10〜12フィート後方、三塁ベースから15フィートの位置を限度に位置します。

☆ 走者一塁の場合。
★ 一塁塁審は一塁手又はベースから6〜8フィート後方に位置します。

★二塁塁審は塁間を結ぶイマジナリーラインから3〜4フィート内側で二塁ベースから10〜12フィート一塁側又は三塁側の位置をチョイス(選択)します(一塁側が通常のポジションです)。

★三塁塁審は走者無しの場合と同じ位置であります。


写真

☆ 走者一塁・二塁の場合。
★一塁塁審は走者一塁の場合と同じ位置であります。 二塁塁審は塁間を結ぶイマジナリーラインから3〜4フィート内側、二塁ベースから10〜12フィート一塁側に位置します。

★三塁塁審は三塁手から10〜12フィート後方に位置します。

☆ 走者一塁・三塁の場合。
★一塁塁審は一塁手から6〜8フィート後方に位置します。

★二塁塁審は塁間を結ぶイマジナリーラインから3〜4フィート内側、二塁ベースから10〜12フィート一塁側に位置します。

★三塁塁審は三塁手から6〜8フィート後方に位置します。

☆走者二塁の場合。
★一塁塁審は走者無しの場合と同じ位置であります。

★二塁塁審は塁間を結ぶイマジナリーラインから3〜4フィート内側、二塁ベースから10〜12フィート一塁側に位置します。

★ 三塁塁審は走者無しの場合と同じ位置であります。

☆ 走者三塁の場合。
★一塁塁審は走者無しの場合と同じ位置であります。
二塁塁審は遊撃手の右側に野手のプレーを妨げないよう適度の距離を空け並行、下がっても一歩程度に位置します。この位置から一塁塁審又は三塁塁審が外野への打球を追った場合に一塁又は三塁へ移動して、プレーを担当します。一塁への移動及び三塁走者がダックアップした場合のリターンプレーに対応する三塁への移動は素早い行動が要求されます。

★三塁塁審は三塁手から6〜8フィート後方に位置します。

☆ 走者二塁・三塁の場合。
★一塁塁審は走者無しの場合と同じ位置であります。
★ 二塁塁審は走者二塁の場合と同じ位置であります。
★ 三塁塁審は走者三塁の場合と同じ位置であります。

☆走者満塁の場合。
★一塁塁審は走者一塁の場合と同じ位置であります。 二塁塁審は走者二塁の場合と同じ位置であります。

★三塁塁審は走者三塁の場合と同じ位置であります。


写真

 

○塁審の外野へ打球判定における責任分担について述べます。

☆走者無し及び走者三塁の場合。
★ 一塁塁審 1、ライトが前進(直進)する打球。2、ライトが後方へバックして捕球する打球は一塁塁審又は二塁塁審のどちらか捕球面を見通せる方が判定責任を持ちます。3、ライトがファウルラインへ向い守備する打球。

★ 二塁塁審 1、レフトがセンター寄りに行動する打球。2、ライトがセンター寄りに行動する打球。3、センターへの打球。

★三塁塁審 1、レフトが前進(直進)する打球。2、レフトが後方へバックして捕球する打球は二塁塁審又は三塁塁審のどちらか捕球面を見通せる方が判定責任を持ちます。3、レフトがファウルラインへ向い守備する打球。

☆ 走者一塁、走者二塁、走者一塁・二塁、走者一塁・三塁、走者二塁・三塁及び走者満塁の場合。

★一塁塁審 1、センターからライト側ファウルラインを含む打球。2、センターが前進(直進)して捕球する打球。3、センターが後方へバックして捕球する打球は一塁塁審又は三塁塁審のどちらか捕球面を見通せる方が判定責任を持ちます。

★二塁塁審 塁間を結ぶイマジナリーラインの内側に位置して走者へのプレーを担当します。打球の判定行いません。

★三塁塁審 1、センターからレフト側ファウルラインを含む打球。2、センターが後方へバックして捕球する打球は一塁塁審又は三塁塁審のどちらか捕球面を見通せる方が判定責任を持ちます。

(2012年6月15日)


☆前回(8)掲載文の訂正
▲ 球審が本塁のプレーに備えるポジショニングと三塁のプレーに備える行動の文中 (走者一塁・三塁で三塁塁審が外野へ打球を追い、二塁走者がタッグアップした場合) の文章を次のように訂正いたします。(走者一塁・二塁で三塁塁審が外野へ打球を追い、二塁走者がタッグアップした場合) であります。失礼いたしました。



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