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侍アンパイア、2人制審判講習会に参加して 富士ノ浩之審判員 |
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我々野球審判員のバイブルは3つある。 2つめは野球審判員行動規範マニュアル、曖昧で明文化されていない規則を、どのように適用したらよいか、規則適用上の解釈をとりまとめている。 3つめは審判メカニクスマニュアル、2〜4人制野球審判のフォーメーションを標準化している。 今回受講の審判講習会(全4回)は、この3つめのメカニクスを中心としたカリキュラムで、2人制審判のフォーメーションや状況コントロールを学んだ。
早速であるが、2人制審判において、何よりも大切なことは何だろうか?それは、明確に定義された責任分担とコミュニケーションについての完璧な理解と云えよう。 例えば、打球がライトに打たれたとする。このとき、ポーズ・リード・リアクト(Pause-Read-React)というテクニックを使う。2人制審判を行う上で、最も重要なテクニックといっても過言ではない。(参考:本文面末尾に記述) そして、審判員同士がお互いの責任分担範囲を理解し、それぞれのフィールド責任分担を最大限に生かすためには、審判員同士のコミュニケーションが大事である。コミュニケーションには、言葉によるシグナル、動作によるシグナル、アイコンタクトを用いる。 昨今は殆どの試合が1人審判であるが、メジャー大会は2〜4人制審判で行うため、技術に裏付けられた高いコミュニケーション力を要求される。 その他にも、判定を下すために一番大切な“角度と距離”、球審の投球判定、ボーク判定等、有意義なカリキュラムを通して、各技術の再確認と自己チェックをすることができた。 毎週木曜日に学び、その週末土日曜日で意識し実践する。先週まで曖昧になっていたメカ二クスや判定に、スピード感と正確性が戻ってきていることを実感する。 積み重ねた審判歴は12年になるが、何年経っても審判講習会はワクワクする。 2014年の審判活動に向けて、早くも身体がウズウズしてきている。
エピローグ: 勝つことを大事にすると、マナー疎かになる、勝利至上主義の弊害。勝つのを観に行くだけではなく、良いプレーを観に行くファンが増えていって欲しいと願っているし、そういる野球界にしていきたい。 NPB技術指導員である平林氏からの熱いメッセージが心に響いた。 参考)ポーズ・リード・リアクト リード:自分の責任分担と判断したら、その打球でどのようなプレーが起こるのかを“読む”こと、それがリード。具体的には、その打球がトラブルボールなのかルーティンフライなのかを読むことになる。 リアクト:リードで下した判断に基づいて、行動を起こすことを“リアクト”という。この場合では、トラブルボールで、打球を外野へ見に行く(Go Out)のか、ルーティンフライと判断して、内野に入る(Come In)にか、いずれかの行動を起こすことがリアクトになる。 (2014年1月1日) |
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