二人制審判の勉強



  2人制クリニックへ参加して

K・T審判員 

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 11月15日(土)にUDC主催の2人制クリニックへ参加してきました。毎年4人制の講習会には参加しておりますが、久しぶりの2人制講習会です。

MLBスーパーバイザーのラリー・ヤング氏と
   

 当日は、30〜40人の参加者がいました。クリニックの内容は
(1)ストレッチ
(2)アウト、セーフのコール
(3)走者なしの塁審の動き(ポーズ、リード、リアクト)、ピボットターン
(4)2人制フォーメーション
・走者1塁での球審、塁審の動き
(5)ダブルプレーのステップワーク
(6)盗塁のステップワーク
(7)ランダウン、タイムプレー
☆トラッキング、ボークもやりました。

 (3)は以前参加した時にも課題であった外野に打球が飛んだ場合、ボールの行方も見ながらランナーも見ることができていないことに気付きました。また塁審が打球の捕球確認に行く行かないの意思を球審に早く伝える。例え間違ってゴーアウトした場合でも、捕球確認に行くこと。曖昧な動きをすると球審も曖昧な動きになります。球審は塁審の動きに従うことが大事ですので、自分で判断せず、塁審の動きを確認することです。

 (4)は塁審とコミュニケーションを取ることです。球審は3塁のプレーに備える、ホームに戻る、ライト線の打球判断をするから3塁判定も塁審に任せる等を、大きな声でパートナーに伝えます。またこの練習では、外から見学していると塁審の方は結構1塁走者ばかりに気を取られ、打者走者の1塁触塁を見ていない方がいました。1塁の触塁確認、オブストラクションが発生する可能性もありますので、ボールの行方とランナーの動きを確認しなければなりません。

 (5)は2塁ベースのダブルプレーのステップワークは6歩です。打球方向へ一歩、捕球野手に正対する一歩、野手から2塁ベースに送球する(2塁ベースに正対する)一歩、2塁カバー野手から1塁送球に備える一歩(この時にジャッジ)、1塁に寄る(クロスステップ)一歩、1塁に正対する一歩。重要なのは1塁送球に備える一歩を、1塁方向へ踏み出すのではなく、角度を取るためにスリーフットラインの始まり方向へ踏み出すことです。

 1,2塁の時はショート側にいますから、2塁の送球する際にスライドが入ります。なるべく1塁により、良い距離角度でジャッジしなければなりません。

 (7)のタイムプレーは、第3アウトが行われる位置と本塁触塁を確認できるポジションを取ることが大事です。本塁到達の方が第3アウトより早かったか否かを明示するまでが球審の仕事です。ランダウンは球審の入るタイミング、タッグをしっかり確認すること。もちろんオブストラクションが発生した時の対処もしっかり行うことです。

 トラッキングは、スロットポジションで打者と捕手の間から投球を眼だけでしっかりと捕手が捕球するまで見ること。ストライク・ボール・アウト・セーフのコールはタイミングよく行うこと。特にアウトは捕球をしっかり確認したあとにコールする。慌ててコールしないことです。


写真はUDC講習会とは関係ありません
   

 今回のクリニックで基本の重要性が再確認できました。疎かになっていること、忘れていることはしっかり行いたいと思います。また動きだけではなく、的確なジャッジができるよう規則も理解していないとダメだと感じました。覚えているようで覚えていないルールが幾つかありました。

 球審、塁審の役割分担も重要ですが、実際の試合では思わぬプレーが発生しますので、パートナーとコミュニケーションをしっかり取り、これからも2人制審判に励みたいと思います。

(2014年12月1日)



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