もう20年位前の話だと思いますが、ある審判組織が立ち上げるときに参加しました。確か6人だったと思います。「私の様な素人がいて、やっていけるはずがない」などと好き勝手を言われていました。「なんとか組織の戦力になりたい」この一心でやってきました。
その当時は、サンスポ・ニッサングリーンカップ・等の大会だったように記憶をしております。
幸いなことに、当時グリーンカップを全国大会まで、担当していらしたk氏のもとで審判の勉強をする機会を頂きました、周りの人たち(審判員)は恐ろしい程に審判に熱心に取り組み、また、審判に長けた人達ばかりでした。プロ野球の審判員を数多く、送り出している組織でした。私も漠然とプロに憧れを抱いたものです。
現在はその組織を引き継いだH氏、元プロ審判を多数抱えての現在のご活躍です、H氏のお陰でプロで活躍されていた、K氏、S氏他、元プロ審判の方達と一緒に審判を楽しませて貰っています。
一人審判はミスジャッジを犯しても、ルールの適用を間違えても、誰も指摘する人がいません、全く自覚症状なしで、審判をしてしまいます。又相談も出来ません、従いまして、ジャッジの訂正もしにくい状況におかれます。迷惑をするのは選手達です。
先日ショートゴロで2塁ランナーが3塁に走りました。捕球後ショートは走ってくるランナーにタッグそして1塁へ送球、ダブルプレーでしたが2塁走者は納得をしてくれません、「タグされていない」と。守っていた選手より、「審判さんタッチしていません」と申し出でがあり訂正を致しましたが反省です。複数の審判制ならもっと仲間を意識して位置取りに気を使ったはずです。誰も見ていない、見られていないと云う、緊張感のなさから招いたミスです。ちなみに2部公式戦でした。
これは3人制での出来事です、ランナー1・3塁でレフト線に痛烈な打球、一歩引いて打球を追いました。私がPU、H氏が1BU、サタデーでもお馴染みのH氏が3BU、打球が見えない、見失いました。捕手に前を塞がれたのです。三塁線は私が見なくてはいけないのです。引いたことを悔やみましたが後の祭りです。H氏は1塁に、サタデーのH氏は二遊間に位置していました。思い切ってフェアーのジャッジを入れました。守っていた選手からはブーイングでした。タイムを取り一応協議の形、先輩のH氏より「バーカ」の一言でコール訂正して事なきをえましたが、この試合、PUの私は後半メタメタに崩れたのは云う迄もありません。
千葉代表VS沖縄代表戦1回表沖縄、先頭打者4球で出塁、次打者への1球目いきなり2塁盗塁を敢行してきました。クロスプレーになりましたがしっかりと見て、自信を持って、アウト!と強く打ち込みました。ヘッドスライデングの選手と目が合いました、選手は「ノータグ」と目で私のジャッジに抗議していました。自信を持って下したジャッジでしたが、その目が今も心に残ります。
審判員は人の審判をみて上手くなり、また人に見られて上手くなる。人が見て可笑しいと感じることは、やはり可笑しい、色んな失敗を糧にしてやはり「上手い」と云われる審判をしたいです。
シーズンのオフと云う事でもあり、ふと自分の周りを見渡しました所(審判員としての仲間)球歴及び審判キャリア全てにおいて、私が太刀打ちできる人たちではないことに気付きました。要するに私が一番の未熟者だと云うことです。
当初私は、年間約200試合位は消化していたと思います、此処5、6年は体力に相談しながらの審判をさせて頂いております、(70〜80試合ぐらい)
やはり皆さんから審判を依頼され以上、質の良い審判を提供する義務があります。いろんな所で自分の技術を磨き、経験を積み(現在は維持する事でいっぱいです)見た目にも、かっこよい!パフォーマンス、こんな事も必要かな? そして、サタデーリーグ等の選手皆さんに正確なジャッジとパフォーマンス等、楽しさを還元出来れば最高と考えています、
選手皆さんの素晴らしいプレーが審判員を育て、審判員の正確なジャッジが選手を育てる、と、私は思っています、是非これからも、もっともっと、選手皆さんとの良い関係を築けたらいい。
ある6部のチームです、シーズンの始め4試合ほど担当しました、先行きの不安を多いに感じるチームでありました、最近このチームをしっかりと見せて貰いました、良いチームに変身していました、サタデーリーグの掲示板にかなり“キツイ”コメントを当時は出しましたが、そのコメントを只今取り消させて頂きます。このチームに敬意を表します。有り難う御座いました。
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