審判員の本音
審判員の本音
◇◇◇ 境野興造審判員 ◇◇◇


【10】打って走る攻撃!
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 点取りゲームである以上、やはり打たないことには始まりません、打ったからには(セーフ)生きたい!ですョネ、ここから問題が発生します。

 投手から左寄りの打球(一塁寄り)走者は守備側に対し、少しでもプレッシャーを与え守りのミスを誘い出す走塁をしています。決められた走路内を外して走るのをよく見かけます。

 野手のグラブの位置で走者は送球のコースを判断できますネ、なかには、わざわざ内側にふくらんでの走塁も見かけます。バント処理の時などは特に多く見受けられます。打者走者の走路はきちんと守ってくださいね!守備側に対して不利益が発生したときは即座に「守備妨害」をとります。

 走路をきちんと守っての走塁、打者走者はこれとは逆の判断がなされる場合もあると思います。けっして走路外走行違反は得にはなりません。

 次に、走者が打者を助ける為に守備の混乱を誘う事です。七・○八ー(b)「注一」走者が打球を処理しようとしている守備側の邪魔をすることです!守備しようとしている人の前で立ち止まり視野を塞ぐ行為ですね、よくあります。選手皆さんは打球に触れなければ許される行為と思っているようです。が どっこいルールは甘くありません。ちゃーんと見越して作られているのです。

 私はルールが、どうのこうのと云う野球は好きではありません。いちいち規則は!あんだらかんだらなんて云いたくもありません。それよりも、選手皆さんと一緒になって野球を楽しみたい!楽しむためにはどうするの?と云う観点で審判という物を考えたいですね。だからといって、規則を無視すると言っているわけでは有りません。

 規則の運用も、その人の判断、また、その場でしかできない判断と思うわけであります。規則を振りまわす野球をどうか?「疑問に感じているわけです」。

次回はボークについて考えたいと思います。         


 (2005年2月1日)


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