「サタデーリーグ」トップページへ
前ページへ



●知って得する野球ルール

小川 征勝審判員  

 あけましておめでとうございすます。寒い正月を迎えましたが、〃野球大好き人間〃の皆様は、お元気に新年を迎えられたことと、お慶び申し上げます。

 このホームページを使わせていただきまして、昨年、後半に起こったプレーを2、3紹介させていただきます。
 (その1)無死又は1死で、走者3塁、打者が片足をバッターボックスから出して「スクイズ」を敢行。この場合は3塁走者がアウトになると、このHPにも載っています。

 このケースに類似したことを体験いたしました。無死満塁、スクイズ敢行(片足が完全にバッターボックスから出ている)ところが、3塁走者はスタートを切っていません。しばらくしてからスタートを切りました。(おそらくサインの見落としでしょう)。結果的には単独のバンドということになり、「バッターアウト」と、ジャッジしました。もちろん走者はそのままです。

 (その2)そのあとの続きのシーンです。次打者が、3塁ベース付近の線上にフライを打ち上げました。3塁手が手を上げ、構えましたので、「インフィールドフライ、イフフェア」と宣告しました。ところが3塁手は見事にフェ―ア地域でエラーしました。

 慌てたのは、走者ではなく守備側です。(ここからが面白い)。他の野手から「ホームへ投げろ」の声。ボールは3塁手から捕手へ。捕手から1塁手へ転送。(私は無言。無ゼスチャー)2塁走者は3塁へ行きかけて、戻って来てしまい、ここでタッチされ、ここで初めて私は「アウト」の宣告。変則的なプレーで無得点に終わりました。
 
 インフィールドフライは「打者アウト」と、宣告しません(上記の場合はアウトですが、ファールになる場合もあります)ルール上、インプレー中ですから、野手がボールを落球したさい、そこからタッチプレーが生じます。各走者の進塁は自由ですから、この場合はホーム、1塁へのボールの転送は無意味です。が、2塁送球は大正解でした。
 インフィールドフライは、ボールデッドではない。ということを覚えておいてください。

 (その3)1死2塁。カウント1−1。3球目に2塁走者が3盗を企てました。打者はスイング。ボールはバットをかすり捕手のミットへ。私は「ストライク」のコールと、チップのゼスチャー。3盗は成功しました。その時です3塁手から「今のはファールだから走者を2塁へ戻して」とアピールがありました。しかし正規に捕球しているので、受けつけませんでした。3塁手は不満げな顔をしていましたが、試合終了後ルールを説明して納得してくれました。(バットに当たった打球は全部ファールだと信じていたらしいです)。

 簡単な出来事ですが、私達もついうっかりルールを間違って解釈していることがあります。これからも分からないことがありましたら「遠慮なく」「恥ずかしがらず」どんどん質問してください。
 今年の皆様の活躍を楽しみにしております。
br (

())



「サタデーリーグ」トップページへ
前ページへ