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●インフィルドフライ

サタデーリーグ審判・M・O

 先日体験いたしました「インフィルドフライ」について書きかます。
 6月9日亀戸球場で起こったケースです。この日は強風でライトからものすごい風が吹いていました。
 1死。1、2塁。打者・走者が投手と1塁の中間に小フライを打ち上げました。一瞬「インフィルド」だと思いました。だが風が強く、打球は押し戻されました。その時、2塁手が突進してきましたので、この状態では落下地点に入っていないと私は判断しました。インフィルドフライの「宣告」は止めました。

 結果は2塁手が走りながらグローブに当てエラー。私は「フェア」のジェスチャア。
 2塁走者は三塁へ進塁。なんと一塁にいる走者は一塁にいたままで、私に「今のはインフィルドフライ」とアピールしてきました。私は受けつけず成り行きを見守っていました。結果はボールが2塁に送球されてアウト。
 また、ここで異変が起こりました。三塁走者がホームへ。そしてホームでダッグアウトになりました。

 試合後にこのプレーで私にアピールした一塁手が「野球は審判でやるのではなく、ルールでやるのだ。だからあのジャッジおかしい。云々…」という声が私の耳に入りました。

 「インフィルドフライ」の宣告は、あくまで審判員の判断です。極端な例ですが「宣告」を忘れた審判員はルール上はなんら問題ありません。
 今回のケースでは、2塁手が好捕の体制に入っていない。また、小フライで強風。これでは「宣告」は出来ません。選手が勝手にインフィルドフライを「宣告」「判断」をしないことです。また、インフィルドフライと「宣告」されましてもボールデッドではありません。インプレイーです。

 また、塁線上に上がったフライは「インフェ−」とコールされます。ファール地域でグラブに当たって落球したらファールです。同時にインフィルドと「宣告」されたフライが内野手のグラブにふれず落球して、ファール地域にボール出た場合はファールです。
 インフィルドフライは攻撃側も守備側も安心しては行けません。いろいろなケースがある。

2002年6月20日



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