「サタデーリーグ」トップページへ
前ページへ

2005大阪舞州・UDC審判講習会


「野球審判の技術」磨くには最高

高橋秀男審判員

「ミスター高橋、あなたはアメリカの審判学校へ何回行きましたか?」
この質問は、2月20日(日)16時、大阪舞州(まいしま)球場・ミーティングルームでジム・エヴァンス校長が2日間のトレーニングが終わり、卒業証書を手渡してくれた直後のことでした。




「6回です」と私が答ええると、ジムは生徒皆にこう言いました。
「彼は最初のころ頭は黒かったですね、今は白くなりましたが・・・」
そこで、私も負けずに「きっと、来年は金髪ですよ!!」

 日本の北は東北・北陸、南は沖縄から九州、四国・中国、そして地元関西・近畿・中部から集まった情熱ある審判員80名たちから、どっと笑いの声が上がりました。

 アメリカでの様子は、既に「審判のごたごた煮」で紹介済みですので省略いたしますが、その内容を日本で、日本語の通訳つきで安く受講できる幸せに2日間、浸りました。(当時、35〜40万円の費用、今回は横浜から駆けつけて前泊してもその10分の1です、勿論本場アメリカでの講習会は時間と費用を掛けるだけの価値はありますが。)

 今回は昨年に続き、首都圏サタデーリーグ会長の臼井さんと参加になりましたが、今回はもう1人私の息子も同行したのです。都合3名の参加。彼は昨年、東京神宮外苑でのクリニックに2回参加しています。1年間の成長をジムに見てもらいたくて出発前から再会に期待を膨らませていました。




 2月18日(金)の午後3時に藤沢市の小田急湘南台駅(慶応大学の情報学部が近くにあります)に集合して出発、東名高速は厚木から乗って、浜名湖SAで夕食。前日開港した名古屋国際空港の近くにある伊勢湾岸道路を通過して伊賀上野を通って大阪USLの隣、舞州ロッジ宿泊所に着いたのは夜半の10時30分でした。

 実は、臼井さんは今回直前に風邪を引いてしまったのです、常時マスクでの旅となりましたが、気持ちは風邪に負けていません。案の定、グランドでのトレーニングには、積極的に参加は出来ませんでしたが、実際には、神宮外苑審判協会の栗原さんと準備運動はしていた。(目撃者談)。しっかり、真夜中の有志によるミーテングには参加されていました。私もどちらかと言えば、「夜のミーテング」の方が得意?です。

 午前中の座学は苦手、理由は睡魔との闘いに負けるからです・・・エヴァンス先生ごめんなさい!! 今回も授業中居眠りしました。

 講習会の内容については述べることは出来ませんが、先にも触れたように「野球審判の技術」を磨くには、このクリニック(講習会)が日本国内では、最高と断言できます。一度でも参加された方には、異議はないと思いますが、未体験の方には、絶対の自信をもってお勧めします。

 勿論、現在所属の連盟での講習会も素晴らしいものでしょうが、一度、ジム・エヴァンスに触れたらば、必ずその人柄から彼の信者になること間違いなしです!!!

 各方面の努力によって、今年セ・パの交流試合が公式戦に組まれました。セ・パの審判団は協議し、統一したメカニック(動きなど)にしようとしています。これに伴い、日本アマチュア野球界にも波及は必死でしょう。しかし、究極的には国際基準を日本国内で採用する道が当然のことと思われます。

 昨今のスポーツは、サッカーを初め国際大会で、盛り上がるのです。野球も国内の内紛でもたもたしている場合ではないのです。私たち草野球への影響も大きくなってきます。選手やチーム、グランドの減数など、取り巻く環境も厳しいです。

 そのような時、全国にまだまだ熱い情熱を持った審判同志がいることに勇気を貰い、さらなる前進に向かい今年もやるぞー!!と言いながら、舞州を後にしたのは、20日の午後5時。その後、大阪道頓堀で「たこ焼き」「お好み焼き」を夕食とし、静岡沼津の魚河岸で朝食、帰宅は2月21日(月)お昼。

 帰宅後、私は風邪を引き、中耳炎で病院通いの日々となりました。これで、今年は大丈夫・・・?

 最後にまたジムから教わりました。
「絶え間ない審判員のトレーニング」「ルールブックの勉強」
 いつも反省の私です。

(2005年3月1日)


2年ぶりに問題が解決

臼井 淳一

 この日のために昨年の12月中旬より、朝の1時間「ウォーキング」をしてきました。あぁ。それなのに「声」が裏返るほど喉が痛くなり、深呼吸をしますと小さな胸が痛むのです。「コッホン、コッホン」と軽いせきが途切れなく出るのです。

 高橋さん親子に迷惑をかけることを心配しながら大阪行きを「決意」しました。(現実は私の風邪菌が高橋さんに入り、1か月近く審判ができない状況)

 まぁ。そういうわけで今回はグランドでの実技講習はほとんど見学でした。座学講習の時間は多くあり、内容も充実しておりました。ただ、残念なのは質問ができないのです。こんな黄色い裏返った声で質問する訳には行かないのです。



舞洲ベースボールスタジアムの実技講習(UDCの掲載許可済み)


 1昨年、このHPにあります「野球質問掲示板」に私が書き込んだ。ジム・エバンズに質問したいこと。
 この質問は掲示板でも2、3の方から「臼井さん聞いて来たの」と言われました。
「忘れました。来年必ず聞いてきます」と、とても気になっていた内容です。

それは
【「審判を楽しんでやっても良いでしょうか?例えば「ど真ん中のストライクを見逃して全く反応しない打者に対し、『ストライク・ストライク・打て・打て・ストライクだ。ストライクだ。・・・!』とコールしてはいけませんか?」】

の質問に対して関西の同士が私の代わりにジム・エバンズに「時間外」に聞いてくださり、メールで送られてきました。

ジムの答えは
【「審判をエンジョイすることは大いに結構です。但し本人のメンタルな部分で楽しんで下さい。決してジャッジ・コールや表情に出してはいけません。このケースの場合で言えばそのコールとジャッジによって素直に受け取ってくれる人たちばかりではないことを考えてみて下さい。あなたのコールは相手に付け入る隙を与えることになります。何かのトラブルが起きた時些細なことでも大きな問題に発展する可能性が増してきます。ゲームを円滑に進めていかなければならないアンパイアは、自らトラブルの火種を作ることはしないことで」】

 一年ぶりに問題が解決しましてとても嬉しく思いました。

 今回、大きな「お土産」があります。
 それは関西の審判の方に「サタデーリーグをどこか全国大会に出してくれないか」との、私の質問に。
「分かりました。東京連盟に掛け合います」。という応えが返ってきました。道のりは遠いですが。

 もしかしたら来年あたり実現するかも知れません。もちろん審判員も全国大会に派遣するつもりです。
「♪夢は大きく♪ ♪少年剣士♪」古い、古い。

あぁ。私は「夜の交流会」では缶ビール小2本しか飲みません。高橋審判員は「宴会部長」をやっておりました。

(2005年3月15日)



「サタデーリーグ」トップページへ
前ページへ