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どちらが優先されるのか・投稿から


どちらが優先されるのか 投稿者:野球競技者<菊地> 投稿日:12月 6日(水)

審判員ではなく競技者です。先日試合を行っていて非常に稀なケースがあり、その審判の判定に疑問を感じたので質問させて頂きます。

<場面> 無死走者3塁

<プレイ> (1)捕手がスクイズを警戒し、投球動作後外角に大きく外した。
      (2)3塁走者はスタート
      (3)打者はバントで無くヒッティング
      (4)打球はショートゴロで、1塁へ転送
      (5)エンドラン成功、一死走者無しに

<違反> この際、同時に下記2点の違反がありました。
      (1)打者が打席から足を出てヒッティング
      (2)捕手のミットがバットに当たる(インターフェア)

<判定> この時の主審は、タイムをかけて塁審3名のうち1塁審判とだけ協議し、結果は打者アウト 走者は元の塁へ(3塁)となりました。

<疑問>  (1)インターフェアは無視されている
      (2)何故他の塁審2名とは協議しなかったのか

以上のケースでの判定は正しかったのでしょうか。確かに足が出た打者に対してはインターフェアが適用されない気もしますが。
宜しくお願いします。


どちらが優先するかにつきましての私見 投稿者:首都圏野球審判協会・山口 投稿日:12月 6日(水)20時50分

お問い合わせの場合では、公認野球規則を適用するプレイが2つあります。

それは打者がボックスから足を出して(完全に出したと解釈します)打撃行為をした場合これは、公認野球規則 6.06(次の場合、打者は反則行為でアウトになる。)その中の6.06(a)項「打者が片足または両足を完全にバッターボックスの外に置いて打った場合。」とあります。

またもう一つは、公認野球規則 6.08(打者は、次の場合走者となり、アウトにされるおそれなく、安全に1塁が与えられる…) その中の6.08(c)項「捕手またはその他の野手が、打者を妨害(インターフェアー)した場合…」
とあります。

この二つを比較してみて、どちらが先に発生したプレイなのかということを(打者がバッターボックスから完全に片足を出して打った のと 打者が捕手に妨害されたのとどちらが先なのかということです。)考えて見ますと、

一瞬ですが、後者の「打者が捕手に妨害された」方が早いことはお分かりでしょう。すなわち、打者がバットを打とうとして出した瞬間捕手のミットに当たり、その直後打者はバッターボックスから片足を完全に出して打った、それが内野に転じ1塁に送球されてアウトになった。となり、その前後関係がわかります。

そうしますと、規則の適用は、公認野球規則 6.08(c) 項を優先して適用することになります。この規則を適用するプレイが先ですから。

その【原注】には、「捕手の妨害が(この場合捕手のミットが打者の打とうとしたバットに触れたこと)宣告されて(触れた瞬間審判は一応宣告することになっています。「ザッツ インターフェアランス」と。)もプレイが続けられたときは、そのプレイが終わってからこれを生かしたいと監督が…」

とありますので、それにしたがってプレイを成り行きに一応任せます。すなわち、打者が捕手のミットにバットが触れながらもボールを打ったが、それはバッターボックスから完全に足が出ていたが、内野ゴロとなり1塁でアウトになった。そして投手の投球と同時に3塁ランナーはエンドランでスタートを本塁に向かってきた。(ホームイン)

ここまで審判が見守ってから、6.08(c)適用をどうするかになります。

先に説明した、6.08および6.08(c) から打者は1塁が与えられます。

さらに6.08(c)【原注】「…3塁走者が盗塁(この場合本塁に向かって投手の投球と同時にスタートをきったことも同じ盗塁とみなし)またはスクイズによって得点しようとしたときに、この妨害があった場合にはボールデッドとし、3塁走者の得点を認め、打者には1塁が与えられる…」をそっくり適用して、打者1塁、3塁走者を得点とし、試合再開となるのではないでしょうか。

プレイが複雑で、これにぴったり当てはまる規則が(ストレートの表現がないので)私の私見と題して説明させていただきました。


「どちらが優先されるのか」について 投稿者:見習い審判研修中 投稿日:12月 9日(土)01時53分7秒

12月 6日(水)14時18分24秒「野球競技者<菊地>」さんの『どちらが優先されるのか』の問いかけに対する「首都圏野球審判協会・山口」さんの回答(私見)に対する反論です。

この二つを比較してみて、どちらが先に発生したプレイなのかということを(打者がバッターボックスから完全に片足を出して打ったのと打者が捕手に妨害されたのとどちらが先なのかということです。)考えて見ますと、一瞬ですが、後者の「打者が捕手に妨害された」方が早いことはお分かりでしょう。

すなわち、打者がバットを打とうとして出した瞬間捕手のミットに当たり、その直後打者はバッターボックスから片足を完全に出して打った、それが内野に転じ1塁に送球されてアウトになった。となり、その前後関係がわかります。》の、意味が判りません。

「野球競技者<菊地>」さんの文章から判断すると、外角へ外された投球を打ちに行った時に、捕手のミットにバットが触れたと言う状況のようですが、山口さんのご意ミットと、右打者と仮定した場合、ステップした左足が着地する前(左足が空中に浮いた状態で右足一本で立っている状態)にバットを振り出し、捕手のミットに当たった後に左足が着地するという不自然な(有り得ない)打撃姿勢になると思われます。(スクイズを警戒し外角へ外した・・・とあります)

よって、通常の打撃行動から考えると、『外角への投球に対しステップした足が打席をはみ出したが打者は気付かず、そのまま打ちに行ったところ捕手のミットにバットが触れた。』となり、打者の不正打撃が先に発生しているため、その後の打撃妨害は認められず、打者アウトが正解と思います。

「野球競技者<菊地>」さんの質問にある「何故他の塁審2名とは協議しなかったのか」は、一塁塁審に打者の足が打席から出ていたかどうかの確認を行ったと思われます。

山口さん 小生の見解はいかがでしょうか。


どちらが優先するかにつきまして 投稿者:首都圏野球審判野球協会・山口 投稿日:12月 9日(土)08時55分30秒

問題点を2つに分けてみます。

(1)捕手のミットにバットが触れたのが先か、ボールにバットが当たったのが先か

(2)打者がバットにボールが当たったとき、打者の足はどうなっていたか

(1)につきまして、物理的に打者がバットをボールを打とうとしているときにどうしてもミットに触れてからバットがボールに当たるのは順序ですし、そうなります。逆はあり ません。いくら外側に投球を意識的にはずしてものです。

逆の場合は、捕手のミットにバットが触れないで、打者がボールを打ってから捕手の ミットにバットが触れることはありますが、これはバットを振りぬいてから捕手のミットふれた場合で、公認野球規則6.06(c)【原注】の適用となります。この際これは 問題外としてよいでしょう。

(2)公認野球規則6.06(次の場合、打者は反則行為でアウトになる。
6.06(a)「…【原注】本項は、打者が打者席の外に出てバットにボールを当てた(フェアかファウルを問わない)とき、アウトを宣告される…」

とあります。この条文の解釈は、バットにボールが当たった瞬間に打者の足が完全にボックスの外に出て、しかも地面についていた場合にアウトと解されます。現にそうで  す。

高校野球の場合によくあるように、スクイズをする場合、投手が打者に遠くはずして投球したのを、打者が両足を完全に地面から離して(宙に完全に体が浮いて)打ちに行くの を見ます。この場合にはもしバットにボールが当たった場合、フェアであればそのまま プレイは続けられ成りゆき、ファウルならばファウルとなります。打者にペナルティはありません。

この場合、宙に浮いた足はバッターボックスの完全に外の空間か、そうでなく上方空間かを問いません。あくまでも地面に足がついていてバットにボールが当たったかどうか の瞬間を見て判定します。そのとき完全に足が出ていれば打者はいわゆる反則打球でアウトです。

重ねてくどくなりまして恐縮ですが、バットにボールが当たった瞬間は片足を上げて打 ち、打ち終わってから、片足が完全にボックスの外に出てもなんら打者にはペナルティはなく、打撃は正当化されます。

私の結論は、申し訳ありませんが、私見ですが、先にバットが捕手のミットに触れてか ら、打者のバットがボールを打った。と判断するしかないのですが。

審判同士で相談した結果、反則打球と判断して打者アウト、走者がいれば走者はそのまま塁に留まる(進塁は認めない)。としたのでしょう。


どちらが優先するかにつきまして(補足) 投稿者:首都圏野球審判協会・山口 投稿日:12月 9日(土)

投手が投球し打者がいまだ打たずに、(バットがボールに当たる前に)足を完全にボックスから出していても、なんら問題は発生しません。(この場合には捕手のミットにバットが触れる前です。)バットとボールが当たった瞬間どうなっているかで打者をどうするかの判定をします。その瞬間はどうしても捕手のミットにバットが触れた後になります。


「どちらが優先されるのか」について (2) 投稿者:見習い審判研修中 投稿日:12月 9日(土)15時10分34秒

首都圏野球審判協会・山口さんの「どちらが優先するかにつきまして」について。

まず、ご説明の「?バットがミットに触れてからボールに当たり、逆はない」は理解できます。
また、ご意見の中段付近の状況(高校野球で外角へ外された投球に飛びついてバントしようとする状況)は私もよく目にしますが、あくまでもバントのケースであり、ジャンプした体勢でバットに投球を当てて、その後打席外へ着地してもなんらペナルティが無いことも理解できます。

しかし、今回の「野球競技者<菊地>」さんの当初の書き込みは
<プレイ> (1)捕手がスクイズを警戒し、投球動作後外角に大きく外した。
      (2)3塁走者はスタート
      (3)打者はバントで無くヒッティング
      (4)打球はショートゴロで、1塁へ転送
      (5)エンドラン成功、一死走者無しに
であり、(3)であきらかにヒッティング=バットを振っていると明記されております。

右打者と仮定した場合の打撃時の動作は、左足ステップ−着地−フォワードスイング−バットとミット干渉−打撃 の順が普通で、山口さんの言われる順序の、左足ステップ(着地せず)−フォワードスイング−バットとミット干渉−左足着地−打撃
は、いかにも不自然な打撃動作ではないでしょうか。

阪神時代の新庄選手が巨人戦で敬遠の投球を打ちに行って三遊間へサヨナラ安打した場面でも、左足をホームベース方向へ踏み出し、着地後前方へスイングしております。(このケースでは足が打席から出ていた・いないの議論が一部でありましたが・・)

また、捕手は投球を捕球しに行っており、打者は通常バットの芯で打とうとすることから外角への投球に対してバットとミットが触れる位置は、打者のフォワードスイング時の回転角度の1/4以上は経過していると推測されます。

以上のことから、私の先回の書き込みのように打者の反則打球が先に発生したためそれ以後のプレイは無効で、『打者アウト・走者は元の塁』が正しいジャッジと考えます。反則打球後のプレイで守備側に有利に働いた場合でも、そちらを優先するというルールも私の知識の中にはありませんが、間違っていますでしょうか。


どちらが優先するか 投稿者:首都圏野球審判協会・山口 投稿日:12月 9日(土)

 何度も説明いたしますが、打者が打とうとしたバットに打球が当たるのは、捕手のミットにバットが当たるのでは、ミットに当たるのが先です。その時点ですでに捕手のインターフェアが発生し、その後のプレイは言い方が不自然かもしれませんが、なんら関係ないとみなしてもよい動作なのです。打者がもし足を出さずに打っても(正規に打っても)捕手のインターフェアが前に発生したプレイです。

くどいようですが、捕手のミットにバットが触れた時点でこのプレイの判定は終わりとしてもよいことです。足のどうこうも関係なくなります。

打者がどうこうというのは、問題外です。表現が荒っぽくなりましたがお許しください。


どちらが優先するか(納得&お詫び) 投稿者:見習い審判研修中 投稿日:12月10日(日)11時16分54秒

首都圏野球審判協会・山口さんとの意見交換で、自分自身も話がかみ合っていないなぁと思っておりましたが、大事な点を誤解しておりました。

山口さんの「投稿日:12月 9日(土)09時10分52秒」の文面にもあるように、打者が打席から足を踏み出した状態でもバットがボールに当たらなければ「反則打球」は成立しない・・という事です。(競技者必携にも記載されておりました)

よって、山口さんのご意見にあるようにバットがミットに接触した時点では打撃するのか空振りするのかは未確定であり、「反則打球」が完成していない段階で捕手の「打撃妨害」が先に発生したため、「打者一塁へ・三塁走者生還」が正解と納得いたしました。

私の誤解から、山口さんだけではなく管理人さんまで登場するような論争にしてしまい
申し訳ありませんでした。皆様方にお詫び申し上げます。


見習い審判研修中 様へ 投稿者:首都圏野球審判協会・山口 投稿日:12月10日(日)14時48分38秒

ご理解されたようですね。ご指摘のとおりで正解と思います。
規則というのは、公認野球規則や競技者必携を棒読みしたのではなかなか身につかないものです。
このような過程を経た規則はよく身について、なかなか忘れることはないでしょう。また自分の担当した試合の中でのプレイで疑問の点があり、そこを試合終了後規則書の該当するところを読んで納得する。

等々の積み重ねを経て、規則をマスターしてゆくことが一番よい方法です。何十年とこの積み重ねが将来生きてきます。

対応している間に、規則に熱心でまたお名前からこれからの審判を目指して勉強されている途上とお見受けいたします。

今までの審判生活で多くの先輩・同輩・後輩の審判員との出会いがありましたが、多くの審判員が残念なことに、知らなくてはならない規則に精通している人が意外と少ないのです。

どうしても技術、いわゆる試合をやり、規則のほうは後回し、又は疎かにしています。何年も経過してから規則に取り組んでもマスターするのは手遅れになります。

最初から、技術(試合を担当する)と規則をバランスよく平行してマスターしながら経験を積んで行きますと、将来はバランスのとれた視野の広い審判員となりましょう。

長くなりましたが、私の経験からの一端を説明いたしました。
今後のご活躍をお祈りいたします。


どちらが優先されるのか(2) 投稿者:野球競技者<菊地> 投稿日:12月11日(月)

私の質問に対しご回答頂き、山口さん・研修中さん・管理者様ありがとうございました。ご指摘のように、ルールブックにズバリの表記が無い以上、底なしの議論をしても仕方ありません。ありがとうございました。

それを踏まえても、ただ1点、質問の趣旨からもう一言だけ申し上げたいのは、

「インターフェアが先」なのは競技者も審判員も了解している。
その上で、もし先というだけでインターフェアが優先されてしまうと、ヒットエンドラン時にバッテリーに外されたら、打者は「足を出してでもキャッチャーミットめがけてスイングすればどうにかなる」と思われてしまいます。

ご指摘通り、足が打席から出ただけでは違反になりません。バットにボールが当たった時点で違反ですが、エンドラン時にバッテリーが外せば通常打者は打てず作戦失敗になります。その失敗側の無理やりの打法(足を出して打ちに行く)がインターフェアに繋がったのであれば、それは考慮する必要はないでしょうか? 「通常の投球ではなく外した投球時」というのがひっかかっています。

私は審判員ではなく競技者ですので、作戦を考える側です。もし、今回のようなケースでインターフェアが優先されるのであれば、攻撃時にエンドランのサインを相手に読まれ外された場合、打者には『足を出してでも乗り出し、捕手のミットめがけてスイングしろ』と指示します。
それが汚いかスポーツマンシップに反するかの議論は別として、そうさせないルール(審判の対応)が必要だと思います。

私が「質問」という形で投稿しながら、実は「願望」なのかもしれませんが、エンドラン失敗側が醜い事を考えないで済むよう、今回のジャッジは「打者の違反優先(打者アウト)」として頂きたいと思いました。その見解を塁審全員含め4人で相談し説明して頂けたらベストだったと思いました。最後に感情論が入りすみません。

これで、この件の私の投稿も終えます。色々ありがとうございました。


菊池様への回答 投稿者:首都圏野球審判協会・山口 投稿日:12月11日(月)13時40

もしご指摘のような状況では次の規則を適用します。

公認野球規則
9.00(審判員の資格と権限)
9.01(C)「審判員は、本規則に明確に規定されていない事項に関しては、自己の裁量に基づいて、裁定を下す権限が与えられてる」とあります。

ご指摘の場合には、審判員が打者が故意に捕手のミットにバットを触れさせた、または無理な打撃姿勢をとってボールに触れたのが、故意であったと判断したとき(あくまでも審判員の主観的な判断で・筆者注)は上記の規則を適用することができるのではないでしょうか。

また、同じく続いて、9.01(d)「審判員は、プレイヤー、コーチ、監督または控えのプレイヤーが裁定に異議を唱えたり、スポーツマンシップらしくない言動をとった  場合には、その出場資格を奪って、(退場のような・筆者注)試合から除く権限を持つ。........プレイヤーの出場資格を奪った場合には、そのプレイが終了してはめてその効力が発生する。」

ご指摘のようなプレイでは、「スポーツマンシップらしくない言動をとった」として退場処分にすることができます。なお、その間に発生したプレイをどのようにするかは、長くなりますし、私の考えもまとまっていませんので、今回は省略させてください。


新庄サヨナラ打事件につきまして 投稿者:首都圏野球審判協会・山口 投稿日:12

ご質問の件につきまして、管理人様の後日整理して…
とのご意見ですが、私はそのときの当事者の球審であった元田中審判部長の著書「プロ野球・審判だからわかること」(草思社版)(2004年9月発行)にそのときの状況が事細かに説明があります。この本はご本人のプロの審判暦38年の経験談が書かれているもので、新庄の事件もそのうちの一つです。

以下にその文を原文のまま紹介します。結論として、その試合を担当した、球審だった田中氏は、新庄の足が完全に出ていないことを明確に確認しています。

「99年6月12日、甲子園球場の阪神・巨人戦のことだ…延長12回裏阪神は、新庄が槙原の敬遠球を打席の外に足を出して打ったので反則打球だとのアッピールがあった。私は球審をつとめていた…阪神は(この回)1番坪井の1塁内野安打からチャンスをつかみ、福原の犠打と槙原の暴投で坪井が3塁に進んだので、巨人は満塁策をとった。今岡敬遠で、1死、1・3塁、4番新庄も敬遠することにした。続くジョンソン、佐々木で勝負だ。

ところが、新庄に対する槙原の1球目は敬遠にしては低いボールだった。普通、敬遠球はパスボールをおそれて低めには投げない。そして、2球目、高さ、コースともはっきりはずさない、甘い球が外角に来た。新庄は左足を大きく踏み込み、思いきり全身を伸ばしてバットを振った。打球はショート二岡の左を抜けて、4時間41分の長い試合に決着がついた…巨人のアピールは原コーチと光山捕手からのもので、「新庄の左足が打席から出ていた」から反則行為でアウトだというのだ。長嶋監督も光山を呼んで確認していた。しかし、私(田中氏)は「足は出ていません」と説明した…

「完全に」とは足のすべての部分が打席を示すラインから外に出た場合ということだ。この場合、新庄の大きく踏み出した左足の一部でもラインにかかっていれば反則ではない。私は、新庄の左足の一部はラインから出ていたものの、半分は残っていたのをこの目で見ていた…

翌日の新聞は、図で新庄の足の位置を示し、野球規則の条文も(6.06(a) 反則打球のところ)ものせて、新庄の打撃が反則ではないと説明していた。

…事実関係は、試合のビデオで見たり、光山が実際に見ていたから、知っていたはずだが、それでも抗議(巨人が)してきたのは、前記のルール(6.06(a))を知らなかったからだろう。.........」
( )内はすべて筆者の注です。


参考・ 新庄、敬遠球をサヨナラ打
http://www.osaka-nikkan.com/lib/otr99/06/12.html


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