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審判マスクを考える II


首都圏野球審判協会


 マスクからボールが眼まで入りましたA審判員に質問してみました。
 http://www.mbua.net/me/me_data/2008/08-012.html

質問1、マスクメーカーはどこですか
◎+POS(プラスポス)アメリカ製

質問2、何年使用していますか。
◎2002年に購入して以来ですから6年目です。

質問3、そのマスクでおよそ何試合ぐらいやりましたか。
◎400試合くらいでしょうか。

質問4、眼に直撃したボールは早いボールでしたか。
◎素晴らしいストレートでした。もちろん速球です。

質問5、打者のスイングは早かったですか。
◎スイングの鋭い功打者でした。



 各審判員の質問で、ボールがマスクに挟まったマスクメーカーです。いずれも硬式用マスクで軟式ボールが挟まっています。
 ウイルソン・ローリングス・ハドソンです。

 硬式マスクと軟式マスクのフレームを測った人からの報告ですと「8ミリ」広いです。すべてのマスクを測っていません。

 全軟連の公式試合等には硬式マスクは使用していません。というメールもいただきました。

 それでは軟式野球で硬式マスクを使用するデメリットとメリットを考えてみましょう。(順不動です)

 A審判員は400試合目にボールがマスクに入りました。1試合の投球数を150球と計算いたしましても6万分の1の割合です。

 A審判員の400試合を基準として、軟式ボールがマスクに当たる確立は平均して1試合に1個としましょう。そのうちマスクに当たる「衝撃の強いボール」のは少なくとも40球〜50球で、少なく見積もっても10試合に1球は衝撃の強いボールが当たると思います。

 硬くなった「軟式ボール」は軟式マスクには当たる衝撃が強すぎます。先日、古くなった軟式マスクを使用したところマスクが衝撃により飛ばされました。

 最近の軟式マスクで「衝撃をやわらげる」良いものがあるそうです。又、軟式マスクはパットなどを工夫いたしますと衝撃が軽くなるというメールもいただきました。

 硬式マスクですとフレームが広いので、瞬時のファール・フェアーの判定に対応できます。ということはそれだけ硬式マスクのフレームは視野が広いということです。

 特に軟式ボールが「新球」のになりまして鋭い打球が多くなりました。ライナー制の地を這うような内野への打球は「キャッチ」「ノーキャッチ」の判定には視野の広い硬式マスクが対応しやすいです。硬式・準硬式ですとさらに打球が早くなります。

 球審の帽子はつばの短いのが主流でしたが、最近はつばの長いのが流行っています。軟式マスクはつばの長い帽子ではがかぶれないマスクもあります。

 又、最近では硬式用マスク(ウイルソン等)でもフレームが狭いのがあります。ほとんどフレームの幅は軟式と変わりありません。おそらく軟式ボールは挟まらないと思います。

 掲示板でも書かれています「硬式・軟式兼用マスク」というものは正式にはありません。
4つのメーカに電話で確認をしましたところ「素材が違う。硬式マスクは軟式ボールが挟まる。兼用はありません」という回答をいただきました。

 6万分の1の割合ですが「眼にボール当たる」硬式マスクを使用して、軟式の球審はやはり危険だと思います。だからといいまして軟式マスクを薦めるのも疑問を感じます。「新球」の衝撃に耐えられるのはやはり硬式マスクではないでしょうか。

 結論ではありませんが、マスクは硬式用を使用したほうがいいのではないでしょうか。

 但し、軟式の時にはフレームの狭いマスク。硬式・準硬式の時にはフレームの広いマスク。2つをそれぞれ使い分ける必要があると思います。

 また、それぞれの審判組織で認定しているマスクに関しては、それに従うのがベーターではないでしょうか。

 多くの野球・審判関係者からのメールありがとうございました。また「野球質問掲示板」への書き込みありがとうございました。

 引き続き審判マスクにかんする情報提供と掲示板への投稿・書き込みをよろしくお願いいたします。



(2008年12月15日)


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