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2011年度・審判活動のまとめ


白 球 男 児


 野球を愛するプレーヤーの皆様、審判活動に汗を流されている皆様、そして野球に携わる関係者の皆様、新年あけましておめでとうございます

 昨年は3月11日の東北と関東を襲った地震と津波は、福島原発の放射能事故に繋がり、スポーツ界も開幕を間近に控えた時期であっただけに、プロ野球に限らず社会人野球、そして末端の草野球の開幕にも大きく影響を及ぼすことになってしまいました。

 今回の大震災は、東北3県が主な被災地ではありましたが、東北に隣接した地域や太平洋沿岸部が甚大な被害を受け、屋内外のさまざまな施設が破壊され、開幕を楽しみにしていた多くのスポーツ愛好家の方たちにとっては、不幸な春の訪れとなりました。


地震

 

 私たち草野球関係者においても、大なり小なりの震災の被害を受けると同時に、春に開始される予定の各種大会のスタートが、大幅に遅れる事態となりました。

 原発事故によって電力供給不足による節電問題は、関東一円の地域でナイターの試合が出来なくなったり、施設の液状化現象により使用不能のグラウンドが続出したりと、震災後は野球どころの騒ぎではなく、当分の間は野球が出来ないのではないかという、悲観的な見方が為されていました。

 4月〜5月と月日が経つに従って、徐々にではありましたが、球音は首都圏の方から聞こえて来るようになりました。

 6月を迎える頃には、草野球関係の試合も活気を取り戻すことになり、前年と同じように審判活動が出来るようになりました。

 さて、本題の方へ進ませていただきますが、私の審判活動は、昭和52年からスタートし、平成23年度の活動を終えて、通算で35年となりました。

 地元茨城県の小さな村の連盟の審判部に所属し、プレーヤーを兼ねながら審判の世界に足を踏み入れることになりましたが、小学生時代から野球が大好きだったこともあり、25年ほど前に兼務していたプレーヤーを辞めて、審判一筋の道を歩み、現在まで続けることができました。

 長い年月にわたり趣味の野球に携わることができたのは、素晴らしい先輩と良い仲間に恵まれたからだと思います。

 今回の投稿は、2002年度「350試合の足跡」・2003年度「審判活動のまとめ」に続いて3回目となりますが、今回は「2011年度・審判活動のまとめ」と題して、投稿させていただきました。

 私の今年の活動のスタートは1月30日(日)で、場所は東京都足立区東綾瀬公園グラウンドC面でしたが、活動の初戦はいきなり東京遠征だったことになります。

 その後は、先にも述べた通り2月と3月の活動は無く、4月に入って東部個人タクシーのリーグ戦が、江戸川区小松川の河川敷グラウンドで1週間遅れで開幕。4月、5月も前年度に比べて半数以下の活動に留まりましたが、これはすべて大震災の影響を受けたものです。

 年初に180試合という目標を立てていましたが、大震災が起きたことで、野球どころの騒ぎではなくなり、年初に立てた目標はこの時点で、断念せざるを得ない状況となりました。

 しかし、大震災の影響も日が経つに連れて、首都圏を中心に復活の兆しが見え始め、被災地を除く地域では、野球は徐々に復活し、節電により中止されていたナイターの試合も解除され、開幕が遅れた分を取り戻すように、各地のグラウンドでは空きがないという状態が続くことになりました。




 しかし、8月末から9月後半にかけて12号と15号の大型台風が発生し、各地の河川が氾濫して、河川敷グラウンドが長期間にわたって使用出来なくなり、また10月初旬からは各地で秋季大会が開催される時期を迎えていましたが、週末になると雨天という雨の周期が10月末まで続き、中止や順延が相次ぐ事態となり、各連盟や私設リーグの大会などは、日程の調整に苦労されたことと思います。

 私自身の活動については、6月以降精力的に目標に向かって邁進した結果、8月末に今年の目標とした180試合をクリアー、この時点で、通算審判活動は念願であった7000試合を達成することができました。

 以下は、平成23年度の活動内容について、主なものを項目ごとに拾い出してみたいと思います。

平成23年度・大会に携わった主な試合(都県別)

 <東京都>
 東京都専門学校春季・選手権・秋季各大会、東部個人タクシーリーグ

 <千葉県>
 柏野球リーグ春季・秋季各大会、関東草野球リーグ、IDリーグ、千葉マスタ−ズリーグ、日清紡グループスポーツ交流大会、日刊マリーン杯、神鋼商事三店対抗野球大会、情報サービスリーグ、YYリーグ

 <埼玉県>
 情報サービスリーグ

 <茨城県>
 関東草野球リーグ、つくばみらい市中学校総体野球大会、柏野球リーグ

 主な使用球場(都県別)

 <東京都>
        東綾瀬公園球場、夢の島公園球場、大田スタジアム、小松川河川球場、市川橋  
        下河川敷

 <千葉県>
 松戸運動公園球場、流山河川敷、流山運動公園球場、紙商健保球場、東実健保球場、我孫子市利根川河川敷、松葉第一近隣公園球場、柏市総合運動公園球場、柏市利根川河川敷、手賀の丘公園球場、印西市印旛西部中央公園球場、日立製作所柏グラウンド、十余二公園、柏の葉公園野球場、印西市高花公園球場、柏市塚負^動公園球場、市川市江戸川河川敷、鎌ヶ谷市制公園球場

 <埼玉県>
 草加工業団地野球場

 <茨城県>
 取手市緑地公園、つくばみらい市運動公園球場、取手市戸頭公園球場、守谷市板戸井公園球場

都県別試合の内訳

  東京都   ・・・   79試合
  千葉県   ・・・   99試合
  埼玉県   ・・・    1試合
  茨城県   ・・・   31試合

担当審判内訳(棄権2試合)

  1人制  ・・・ 113試合
  2人制  ・・・  73試合   
  3人制  ・・・  15試合
  4人制  ・・・   7試合

球審・塁審の担当内訳(棄権2試合)

  1人制・球 審 113試合

  2人制・球 審  42試合  一 塁 31試合

  3人制・球 審  5試合  一 塁  5試合  三 塁  5試合   

   4人制・球 審   3試合  一 塁  0試合  二 塁  3試合
       三 塁   1試合

(6)月別活動の記録

  1 月  ・・・   1試合
  2 月  ・・・   0試合
  3 月  ・・・   0試合
  4 月  ・・・  22試合
  5 月  ・・・  21試合
  6 月  ・・・  34試合
  7 月  ・・・  27試合
  8 月  ・・・  20試合
  9 月  ・・・  24試合
  10 月  ・・・  40試合
  11 月  ・・・  17試合
  12 月  ・・・   4試合   

終了回数内訳

  3回( 5試合)、4回(16試合)、5回(49試合)、6回(49試合)
  7回(68試合)、8回( 2試合)、9回(14試合)、12回( 2試合)
延べイニング数

  1,258イニング(平均1試合・6イニング)

総得点

  2,126点(1試合平均・10点)

(10)長時間試合の記録(10月31日・東綾瀬公園G・延長12回サドンデス)

  3時間30分・東京都専門学校秋季大会(大原簿記7−5日本ウエルネス)

(11)短時間試合の記録(10月11日・大田スタジアム・4回コールド)

  1時間00分・東京都専門学校秋季大会(大原簿記11−0東京観光)

(12) 両チーム合計得点最多試合(6月26日・柏市利根川河川敷)

  30得点・柏野球リーグ(ヤンキース23−7柏クラシック)

(13)1イニング最多得点記録(6月26日・柏市利根川河川敷)

  17得点・柏野球リーグ(ヤンキース4回裏に記録、対柏クラシック)

(14) ベスト・ゲーム(6月14日・東京都専門学校春季大会・準々決勝戦)

  大原簿記学校  200 000 000 000  2
  武蔵野調理師  000 000 020 001x  3

  3人制審判(球審担当)試合時間:2時間45分・延長12回サドンデス

(15)ワースト・ゲーム(東京都専門学校秋季大会・予選リーグ)

  日本工学院八  4 0 16   20
  東 京 工 科    0 0      0

  2人制審判(球審担当)試合時間:1時間05分・20点差コールド

(16)昭和52年〜平成23年(通算35年)の大会別審判活動の記録(累計)

  地元野球連盟大会 ・・・ 349試合
  県関連野球連盟大会      ・・・  70試合
  茨城県高校野球公式戦     ・・・  43試合
  伊奈高校練習試合       ・・・ 166試合
  茨城県高校野球練習試合    ・・・  41試合(伊奈高校を除く)
  地元中学校各種野球大会    ・・・ 223試合
  地元少年野球各種大会     ・・・  98試合
  常総広域圏小・中・高校大会  ・・・ 155試合
  明治神宮外苑審判協会     ・・・2124試合
  北都審判クラブ      ・・・ 389試合
  東京都専門学校野球大会    ・・・ 758試合
  首都圏・サタデーリーグ    ・・・ 228試合
  関東草野球リーグ       ・・・ 957試合
  東部個人タクシーリーグ    ・・・ 269試合
  柏野球リーグ         ・・・ 868試合
  その他            ・・・ 352試合

  総 計            ・・・7090試合

 今年の審判活動は1月30日に始まり、12月18日を以って終了したが、その他の私的活動としては、4月の高校野球選抜大会と8月の選手権大会には、9年連続で甲子園球場を観戦、また故郷の福岡へは3度帰郷(5月・8月・11月)することができた。

 特に8月の帰郷時には、近隣6校で現在も続けられている高校野球のOB戦に参加し、54年ぶりに母校のユニフォームに腕を通し、代打ながら出場することができ、その後の懇親会では、昭和43・44年の夏の大会で甲子園出場を果たした、後輩たちと会話を交わすことができ、よい思い出となりました。


OB戦で代打ながら出場
OB戦で代打ながら出場

 5月には市の社会福祉協議会の呼びかけに応じて、震災のボランティア活動で、福島県いわき市の小名浜地区へ行き、汗を流して僅かながら復興の手伝いができたのではないかと思っていますが、地震と津波の痕跡を目の当たりにして、震災の凄さを改めて感じた一日となりました。


ボランティア活動
ボランティア活動(福島県いわき市・5月)


 一昨年に続いての猛暑、2度の大型台風の襲来、秋の長雨、審判活動は高齢とともに年々辛さを感じるようになって来たが、さて、今年の活動は・・・如何に。


(平成24年1月1日・記)


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