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2018年UDC審判講習会に参加して

Y・T審判員



 2月24、25日とUDC主催のルール知識運用講習会に参加してきました。
 昨年はジム・エバンス氏が3年ぶりに来日し、2人制審判の基礎をトレーニングしました。審判メカニクスも大事ですが、今年はジム・エバンスから学んだアンパイアとしての基礎を実践にて活かせる様に、『野球ルールの知識・運用を極める』ルール適用力の講習内容でした。



2017年UDC主催「ジム・エバンスクリニック」インストラクター全員



『野球ルールの知識・運用を極める』
<簡単なスケジュール>
 第1日目
午前:(座学)
打球処理中の野手に走者が接触又は妨害, 45フットレーンでの妨害,2塁における“スライディングルール”, 本塁における“コリージョンルール”
午後:(ドリル)
上記内容の実技,ホーム付近での妨害,投球動作とボーク

 第2日目
午前:(座学)
規則改正説明,
午後:(座学)
投球動作とボーク,観衆の妨害,第1日目の復習,防具の付け方


 私は審判協会にお世話になりましてから、今年で11年目のシーズンを迎えます。これまでに大きなミスをしたのは覚えている範囲で4つあります。直近では、昨年夏の「ボーク」です。
 詳細は省略しますが、毎年UDC講習会に参加していても、講習会で学んだ内容が実践に活かされていないことをこの時は痛感しました。そういったことからも、今回の講習会はルールについて再認識させられました。
 皆さんはきちんとジャッジできていますか?
妨害が発生した場合、1)妨害かどうか?,2)タイムをかける時期,3)打球なのか?送球なのか?,4)走者をどの時点から帰塁・進塁させるか? これらを瞬時に判断し、的確な指示をしなければなりません。もちろん妨害でなければ「nothing」のシグナルも忘れてはいけません。
 投球を打った後、バッターボックス内に留まっているから妨害にならないってことはありません。
 1人審判でも45フットレーンでの妨害を確認していますか?ボークをしっかり見れていますか?
 監督等から説明を求められましたら、言葉で簡潔に、決してジェスチャー等で説明をしてはいけません。(私はたまにジェスチャーを入れて説明してしまいます。今後は言葉だけの説明をするよう心掛けます。)
 防具もしっかり着用しましょう。今年から軟式野球のボールがA球からM球に変更となりました。A球よりボールが硬くなりましたので、軟式だからと油断していると思わぬ怪我をするかもしれません。また高価な道具を持っていましても、ちゃんと着用していないと怪我をする原因となります。



たまたま講習会に来ていた平林氏



 どのスポーツにおいても審判が誤審をすると技術力が問われます。メジャーリーグや日本のプロ野球ではビデオ判定が導入され認知を得ています。その影響でアマチュア野球でも同様な対応を求められています。
またSNSの進歩により、草野球界でもビデオ撮影を行っているチームが増えました。インスタグラムやYouTube等で動画を良く見かけます。ナイスジャッジの動画はあまり見掛けませんが、誤審は良く見掛けます。(誤審の方が話のネタとしては盛り上がると思いますので、多くて当たり前ですが・・・。)
試合中の「ビデオ判定」と言う言葉に心折れることもあります。選手達も一生懸命プレーしていますが、審判もミスしないように判定しています。それでも限界はありますので、もしかしたら数年後にはAIが、ストライク・ボール・アウト・セーフ・フェア・ファールを判定しているかもしれませんね。人間が審判するより正確だと思います。
人間不要と言われないためにも、これまでのトレーニングと今回の講習会で学んだことを試合で発揮できるように取り組みたいと思っております。

今後も講習会等に参加して技術を磨き、選手から信頼される審判員を目指して頑張りたいと思います。




(2018年3月14日)



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