審判員の 背中 背中画像
□□ 臼井淳一審判員 □□


【11】「ベースボールをやろうぜ」投稿からの反応
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 先日の審判講習会で、平林講師は打撃について、こういうことを言っておりました。
「イチロウがアメリカで3割以上の成績を上げているのは、きわどいコースのボールに対応できるからだ」と、また「ストライクゾーンが広い。2ストライク、3ボールのきわどいボールにはほとんどバットを出す」。「この積極打法はアメリカでも評価されている」。とおしゃっていました。

 皆さんはどうですか、1番バッターの99パーセントは初球を打ちませんね。審判の眼から見れば「初球ほど甘いストライク」はないのです。また、投手の心理は「初球はストライク」と思って投げてきます。打者は「球筋を見る」「早打ちはしない」とかで初球を見送ります。結果は追い込まれて打てません。

 バットは「球筋を見る」ためにあるのではありません。まずはボールに当てることです。そこで「感触」をつかむことです。ボールを「見ている」だけでは何の意味もないのです。

 ベースボールは「打って、点を取るゲーム」なのです。四球や死球で「塁に出る」野球をやっていたのでは、本来のベースボールの楽しさは半減いたします。

 私は審判をやっていまして「ど真ん中」を悠然と見送る選手は、しっかりまぶたに焼き付けて、きわどいボールはすべて「ストライク」を取ります。
 投手は「打ちなさい」と投げてくるのです。それに打者が答えるのが「ベースボール」なのです。



この投稿は「サタデーリーグ」「「平日リーグ」の両方の掲示板に載せました。サタデーの掲示板には何の反応ありませんでした。おそらく「会長の、打て。打て。が、またはじまったよ」と思っているのでしょう。ところが「平日リーグ」の掲示板には反応がありました。探して読んでください。
 ↓ ↓
http://6125.teacup.com/hjlgbs7/bbs


★それに対して、私は、又投稿いたしました。

「野球界の一員」 投稿者:臼井淳一  投稿日: 5月22日(土)
 Gさん。Sさんのような意見は予想しておりました。いや、プロ、アマを問わずこの意見は、現在の日本野球界の大勢を占めております。
 その中で私の意見は「極論」かも分かりませんが、これからの野球の「発展」のためには、従来型の「自分が犠牲」になっても「チームに貢献」の野球をやっていたのでは、だんだん魅力がなくなります。その証拠に子供たちが「野球からサッカー」へと流れて行ってしまいました。それはサッカーは個人技が大きく評価されるからです。ここにおおきな魅力があるのです。

 私は、せめて「草野球」ぐらいは個人技が大きく評価される方向が、これから求められているのではないでしょうか。私は多少の「誤解」を招くような意見でも、これぐらい書かないと「ダメ」だと思っています。

 野球は難しく楽しいスポーツだから「いろいろな考え方」があっても、わたしはいいと思います。私の意見は皆さんに押し付けません。
「楽しくやろうぜ」「楽しもうぜ」と声を出している皆さん。草野球ともいえども、私達は「野球界の一員」であることに変わりはないと思います。



★高橋審判員も投稿してくれました。

 誤解を解消しましょう 投稿者:審判・高橋 秀男  投稿日: 5月22日(土)
 ベースボールが輸入されて、110年が経ちました。その間、日本はアメリカ本家のとは少しずつ「違う物」になってしまいました。とくに、本質に関わるところでは、あまりに勝負にこだわり過ぎて「自己犠牲」を強制するとこではないでしょうか。それがすべてだと、言い切るのは危険です。何故ならそうでないチームが在ることも承知しています。

 しかし、学生野球時代から身についたり、プロ野球のTV観戦からも影響されている選手が殆どの現状です。メジャーリーグの試合TV中継が観れる現在、本場ベースボールの試合をどう感じるでしょうか?
 そこにも、犠牲バントや、四球を得てナインより祝福されている姿があります。しかし、個人とチームのバランスは、わが国とは少々違うのではないでしょうか。民主主義ベースボールと全体主義野球といったようにも見えます。

 私たち草野球は、ベースボールの本質でプレイしてはどうでしょうか、楽しい・悔しいプレイの後に「勝利」が待っていることでしょう。
 試合報告に書きましたが、「バットを3回振ろうぜ!!」の応援に私は安心しています。



★こんな投稿もありました

性格を変えなくては・・・。 投稿者:S 投稿日: 5月22日(土)
 先日の試合前、福林審判から同じような話を受けました。
「ベースボールと野球の違いは、フャーストストライクを打つか打たないかだと」。そしてやはり、「我々はベースボールをやりたい」のだと。話としては理解できても、実感はなかなか湧いていませんでした。そしてゲームに入り、私は三振。しかも一度もバットを振ることなく見逃しで・・・。ゲーム展開もあり、結局この1打席しか回ってきませんでした。

 試合に負けたことよりも、この消極的な自分の姿勢に物凄く悔いが残りました。「ツーストライクまでは、自分の好きな球を待つ」という信条でやってきましたが、これではいかん!と思いました。突き詰めれば、個対個の戦いのわけですから、この勝負を楽しまない手はないと思います。そういった意味では、臼井会長の意見に私は賛成です。
 自分が実践できるか否かは、私が性格を変えるしかないと思うのですが・・



◎高橋審判員からこんなメールいただきました。

「ベースボール談義」
何事も変革には、時間がかかります。
今まで習ってきて信じ込でいる価値観を変えるのは大仕事です。
気長に時間をかけてやっていこうではありませんか。                      

(2004年6月1日)


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