審判員の 背中 背中画像
□□ 臼井淳一審判員 □□


【16】♪結んで 開いて
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 先週、球審をしておりまして、打球が右手の「人差し指」に当たりました。ちょうど指を折り曲げる関節(当たり前)です。指を曲げますと「ズキン」と痛むのです。
「ストライク」とコールしますのに「人差し指」を立ったままするのです。特に「ストライク!スリー!」はコブシになりませんので、「迫力」「説得力」がでてきません。

 イニングの合間に、水で冷やしたり、「結んで 開いて」を繰り返しました。人差し指はますます「腫上がって」いくばかりです。

 たった一本の指に打球が当たっただけなのです。が、気になりまして仕方がないのです。そのうちなぜか「お尻」の辺りが痛くなりました。やはりバランスが取れないのです。腰までふらついてまいりました。1人制審判ですので交代要員はいません。なんとか7回までやるしかないのです。普段は何気なくコブシを握っていますが、コブシが握れないことはこんなに辛いとは思いませんでした。

 私の左右の手の第1関節は、打球が当たりすべて「落ちて」います。季節の変わり目には「関節」がうずきます。ペンで文字を書くことは苦痛を伴います。こうしてキーポートをたたいている分には支障はありません。

 数ヶ月前、平田審判員が高校野球・新人練習試合の球審で、アゴに打球を受け「病院に運ばれる」怪我をしました。私は、平田審判員に「よく、硬式審判をやる勇気がありますね。私には怖くてできません」と言いました。平田氏は「怪我をしても、面倒を見てやるのです。私は硬式審判はやめません」。

 指に当たった「軟式打球」に右往左往している私などとは、基本的に審判の「技量」が違うのです。

 あと、十数年もすると「老人ホーム」で、大勢の仲間と一緒に。
♪結んで(手をグーにする) 開いて(手をパーにする) 手をうって(手拍子をする)結んで
♪また開いて(手をパーにする)手をうって その手を上に(バンザイをする)

果たしてその時に私は、これが出来るのだろうか。人生はこれまた楽しいことばかりです。

 あぁ。渡辺恒雄さんは「結んで開いて」ができないと思います。なにしろ「指を一本」立てたままで「何が何でも1リーグ制」。プロ野球をやりたかったら「この指止まれ」です。
 
 これでは日本の野球文化を「破滅への道」へと突き進めているのと同じです。ご本人が気付いてないことはなお恐ろしいことです。

 プロ野球が無くなり、残り少ない草野球チームがすべてサタデーリーグに入ってきましたらどうしたらいいのでしょうか。私はもう限界です。ナベツネさんご一緒にやりましょう。よろしくお願い申し上げます。


と、書き終わりましたら「渡辺オーナーが退任」のニュースが飛び込んできました。

どこまで迷惑をかけるお人なのか。全くもう!。


(2004年8月15日)


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