【3】だから野球は面白い
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 ダイナミックリーグに「維神会」というチームが参加していました。このチームには高齢者が多く、時たま、凄い助っ人を連れてきました。それでも試合は勝てませんでした。なにしろセンターゴロでアウトになってしまう足の遅い人が中心なのです。

 守備は内野ゴロでもセーフになってしまうのです。それでも野球が大好きなのです。「絶対にゲートボールはやらない!」と言っていました。
 今では「還暦野球大会」が盛んですが、1978年ごろはどうだったのでしょうか。

 この頃私は、地域の早朝野球チームに入っていました。日の出とともにプレーをするのです。キャッチャー・フライが上がりますと、捕手は帽子を飛ばして捕球に行きます。そうするとこんなヤジが飛びます。

「まぶしい!まぶしい!太陽よりまぶしい!」そうなのです。頭が禿げ上がっている捕手なのです。
 朝の太陽と、光り輝く頭から放射される光線とが絡み合い、素晴らしいコントラストを描くのです。両チームは「どっと」笑い。一瞬緊張が途切れるのです。

 審判員は当該外チームからくるのですが、やはり「判定」でもめました。外野へ抜けた打球が金網のほころびを抜けて道路に出てしまいました。審判と外野手と打者が殴りあう寸前までもめたことがありました。

 不思議なことに「早朝野球」では怪我の場面が少ないのです。やはり「集中・緊張」が怪我予防に役立つのではないでしょうか。

 試合に負けてしまうと、その日の夜には必ずチームメイトから電話があり「ああでもない、こうでもない」と話し合ったことを覚えています。自営業の人は「負けると仕事にならない」と言っておりました。

 なにしろ優勝をしますと「西武球場」での都大会に出られるのです。5年間プレーしましたが最高が14チーム中で4位でした。

 ダイナミックリーグのレベルが低いリーグと、早朝野球のレベルの高いリーグの両方をこのころに体験いたしました。

 その体験が首都圏サタデーリーグの「主旨」に生かされております。
『軟式野球の頂点を目指すと共に、同レベルで野球を楽しむリーグである』。

 と言いつつ全チーム「頂点」を目指しているのです。分かります。わかります。だから野球は面白いのです。(づつく)


 (2005年2月15日)


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