(16) 一人審判員のオフシーズン
「サタデーリーグ」トップページへ
前ページへ


 12月3日(日)埼玉県・浦和にてUDC主催の アンパイア・クリニック《2人制審判講習会》に参加してきました。

 約90名の審判服を着ました「集団」が一同に集まった様子は「勇壮」「威容」と言いますか圧倒されてしまいました。

 肝心の講習会ですが、やはり「基本」がいかに大切か痛感させられました。

 今回は「二人制審判講習会」と言うことで、このHPにも山口氏が書かれていますので一応は読んで参加しましたが、やはり机上の通りには上手くいきませんでした。

 今年は二人制審判を数十試合おこなってきましたが、いかに間違った事をやっていたかが確認させられました。ステップの一つ取ってみても正しくメカニックを適用すれば二人制審判は楽しいのです。
 来期は二人制審判に完全にはまってしまいそうです。

 12月はチームの紅白試合や納会試合(試合の後に納会)がありました。先日、紅白試合の審判を楽しく行ないました。

「ガチンコ真剣紅白試合」で私は整列した時にこんなことを言いました。
「ハイ。今日の試合は真剣勝負です。罵り合いあり、殴り合いあり。何でもありの試合です。いいですか」
「のぞむところです。審判さん」ドッと笑い声が起こりました。

 試合の方は白熱し「ヤジ」の合戦も楽しいです。
「〇〇今日の3本のヒットで1年分打ったかー」
「エラーが多い〇〇。来年は売り飛ばしてやる」
「年には勝てませんね。〇〇さん。引退したら」

 何でもありですから、聞いている方が楽しくなります。チーム分けは「ヤング対熟年」ですので、やはり「ヤジ」は熟年にはかないません。ところで試合結果ですがなんと今年は「熟年」のワンサイドゲームになってしまいました。

 一作年は「ヤング」が勝ちまして罰ゲームは可愛そうなことをやらされていました。今年の罰ゲームは納会で行なうそうです。
 一年の終わりにこういう楽しい試合の審判をやらせていただきますと、本当に審判冥利に尽きます。

 さて草野球もオフシーズン(12月、1月、2月)に入りましたが、なぜかこの時期にも試合をするチームが結構あります。その理由は
(1)グランドが借りやすい
(2)12時ぐらいの時間帯ならば比較的暖かい日がある
(3)軟連、その他の公式戦がない

 以上がオフシーズンに試合をやる理由です。それになんと言っても野球が大好きなのです。実際にこの時期に審判をやりまして、3月や4月より暖かい日があるのを改めて感じます。

府中市民球場
12月の府中市民球場での練習試合、気温15度の小春日和でした


 この時期は審判員もいろいろと行事かあります。まず所属する審判団の納会です。私の知っている審判員は4つも所属していますので12月は納会の「はしご」をするそうです。

 オフシーズンはいろいろな審判講習会も行なわれます。選手の皆様には想像つかないと思いますが、アメリカの審判学校まで行く人もいます。審判の魅力・こだわり・奥深さは、皆様の野球のプレーと同じぐらいのものがあります。

 選手の皆様もそうですが、われわれ草野球の審判員もオフシーズンをいかに有効に使うかで、3月よりの「草野球開幕」にエンジン全開で審判に挑むことが出来ます。

 12月〜2月までゆっくりしたいと思いますが、いろいろな行事と審判がありますのでオフシーズンはあっという間に過ぎていきます。なんとかオフシーズンは「二人制審判」の勉強会もやりたいと密かに思っています。

 それでは少し早いですが「良いお年を」。


(2006年12月15日)


「サタデーリーグ」トップページへ
前ページへ