■29 「デジタル五輪」の到来
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ロンドン五輪の開幕が近づいた。今回の大会の大きな特徴は、なんといっても、デジタル・オリンピックだ。 最近ロンドンを訪れる友人がいたので、だったら前回の本欄に書いた「オリンピック芸術祭のパンフレットを手に入れてきてよ」と頼んだ。が、友人の返事は、「そんなものは存在しない、と関係者に言われた」というのだ。 さらに今大会では、大会期間中の選手のホームページ更新が(前大会同様)許可されたうえ、選手のツイッターやフェイスブックを集めたホームページ「アスリート・ハブ」が、大会100日前からIOC(国際オリンピック委員会)によって開設された。そこには陸上のボルトや競泳のフェルプスなど、1000人近いスター選手が登場し、ボルトには世界中で1000万人近いフォロワーが生まれたという。 このようにSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を含むデジタル・メディアの進化で、今大会は「BBC(英国放送協会)で見る最後のオリンピック」との声もある。 (スポーツライター・音楽評論家。国士舘大学体育学部大学院非常勤講師。著書多数) |
(「損保のなかま」2012年8月1日付より)
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