■31 ロンドン五輪での残念な事件
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ロンドン五輪で日本選手団は史上最多の38個のメダルを獲得。大いに盛りあがったが、日本人の我々には非常に不愉快な出来事も起こった。 1936年のベルリン大会では、ヒトラーが五輪をナチスの宣伝に利用した。1972年ミュンヘン五輪でパレスチナ・ゲリラが選手村を占拠、人質のユダヤ人選手を殺害した。それらの「五輪の政治利用」は極端な例としても、各開催都市は国家の威信をかけ、豪華な開会式など様々な方法で国威発揚に務める。 竹島が日本領であることは歴史的にも明白だが、それはさておいても、この行為はIOCが使用を禁じている巨大国旗を広げた行為とともにオリンピックを汚す愚行である。 (スポーツライター・音楽評論家。国士舘大学体育学部大学院非常勤講師。著書多数) |
(「損保のなかま」2012年10月1日付より)
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