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米国、キューバ、日本、カナダなど16カ国が参加した第二回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、日本は韓国と死闘の末、連覇を果たした。 十二球団の監督は、開幕直前に今季に向けた抱負を語るのが慣例になっている。 ただ中日・落合監督だけは「出たとこ勝負」と開き直った言い方をしている。戦力は前年よりガクンと落ち、これといった補強もないまま、やりくり戦術で今季を乗り切るしかないからだ。 「開幕してみんことには分からんよ」とオレ流監督。それまでの遊撃手・井端を二塁に、二塁手・荒木を遊撃手へコンバートした。二人ともゴールデングラブ賞五年連続受賞中の名手。だが今年三十四歳の井端、同三十二歳の荒木。コンバートの最大の理由は井端の衰えだ。両足の故障で守備範囲が狭まり、以前捕れていたゴロが抜かれる場面が多くなり、負担の少ない二塁なら…と。荒木も肩に不安があり送球難も指摘されるが、それでも指揮官は決断、キャンプで鍛えた。 他球団も、大なり小なり問題、課題を抱えてのスタートとなったが、さて、どんなドラマが待ち受けているか。 |
(「損保のなかま」2009年4月1日付より)
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