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七月、久しぶりに横浜スタジアムに足を運んだ。 五月で四十六歳。動きはまだまだ軽快だ。先発からリリーフへ。年俸も大幅減と厳しいシーズンが続いているが、この日どういう形であれ、投げれば「六百試合登板」(三十四人目)の達成だ。 「家族が協力してくれた。トレーニングや体のケアをやってくれた人、肩肘の相談にのってくれたお医者さん、これまでの監督、コーチにもお世話になった」 既に通算二百二十四勝(歴代十三位)。傑出したシーズンはないが、シーズンのMVPを二度(西武、ダイエー)も獲得している。 家庭では今どき珍しい五人(二男三女)の子どものパパ。プロ野球選手が陥りやすい女性、酒、バクチの「三悪」にも無縁の男で、「練習熱心で体の手入れも抜かりなし。野球一筋、まさにプロ野球選手の鑑だ」と球界の大物OBも賛辞を贈る。 |
(「損保のなかま」2009年9月1日付より)
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