作・臼井 淳一

  [ 4 ] 花粉症の達人?
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 ハクション!ハクション!。失礼。
 花粉症になって何年でしょうか。

 わたしは生まれも育ちも、横浜・生麦です。子どものころは、空からは黒い雪(黒煙)が毎日のようにふってきました。朝夕は工場から出るレンガ色した煙が、町のなかをよどみ、幻想の世界へと引き込まれていきます。

 このころは「生麦・生米・生麦ぜん息」などといわれました。地方からきた若い人たちは、まず気管支を侵され、ぜん息になり、そして故郷に無念の思いで帰りました。そんな町でわたしは「健康」に育ちました。

 まぁ。わたしの身体はどんな「ばい菌」にも耐えられると自信をもっておりました。そのわたしが「花粉症」などという「高尚菌」に侵されるとは思ってもいませんでした。

 思い起こせば10数年前「現場」いたころは花粉症になりませんでした。
 ネクタイしめ、毎日シゲをそり、下着を毎日取り替え。清潔にしてから花粉症になったような気がいたします。

 10数年前の現場は「不潔」な一面もありました。実はこの「不潔」が花粉症の菌に対応してくれたのではないかと思っています。
 
 さて、どこの会社でもそうですが「顧客を大切に」が合言葉です。わたしは「現場を大切に」をプラスしたいと思います。

 現場の人たちは「いい仕事をするプロ」です。彼らの自尊心を傷つけたりしては好い仕事はできません。
 現場の人たちの「心」をしっかりと掴むことも営業マンの仕事のうちです。それには現場の人たちと「たま」にお酒を飲むことです。

 営業マンは「心」を掴む「達人」でなければなりません。

 話しは飛びますが、10数年前に現場のシステムがコンピューター化されるので、わたしが、記念に古いシステムを移行する前に、巨額な自費を投じて8ミリビデオを撮りました。監督、演出、ナレター、製作、脚本すべてをひとりでやりました。最近、改めてみましたが、これが実にいいのです。「貴重な記録」を映像に残したと再確認いたしました。
 題名は「さよなら活版印刷」。
 わたしは完全に進む「道」を誤っていました。映画監督が本来のわたしの「天職」ではないかと思いました。今からでも「転職」しようかと思っています。

 まぁ。わたしは「現場でもいいかげんな人間」でした。れけど。
 最後に「いい仕事をやった!」と、8ミリビデオをみて感じました。

 わたしのライバル小泉首相は「いい仕事」はなにもやっておりません。
 わたしは最近つくづく思うのですが。
 彼は国民の心を持て遊ぶ「達人」です。
 彼は国民の心をガタガタにぶっ壊した「達人」でもあります。

「達人さん。自民党をぶっ壊してやるとっていっていましたね」…(宮本武蔵)

(2003年3月15日)


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