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最近、昼間の電車の中で、中高年の女性(40歳台〜60歳台)の顔を何気なくみていますと、顔つきが「厳しい」「疲れている様子」「眉間にしわをよせている」と顔が曇っている女性が多いと感じました。 つい最近まで、女性の顔をまじまじとみている余裕は、わたしにはありませんでした。それでもなんとなーく「生き生き」していると感じていました。 これは、わたしの「独断と偏見」ですが、女性の顔は「世相」を反映するのではないでしょうか。 とくに、中高年の女性は「学生・成人した子どもたちへの将来の不安」「主人の会社がどうなるかの不安」「ご自分のパート・職場の不安」等々……それらがずっしりと重くのしかかっているのではないでしょうか。 それに加えて、テレビをみても暗いニュースばかり。イラク戦争では子どもたち、お年よりはどうなるのか? 日本への影響はないのか?。 あまりにも考え、悩むことが多くありすぎると思います。 もちろん中高年の男性も「顔つき」は変っています。が、女性と違って表には出したくないのです。心の中は不安が一杯です。 「亭主留守で元気がいい」などといわれますが、現実は、サービス残業・サービス出勤で「留守」が多く、「元気」が出るわけがありません。 むかし、母が近所の人を集めて「折り紙」を教えいた姿。 子どものころ祖母が「踊りの稽古」をしていた姿。 2人とも60歳を過ぎても一生懸命に働いていましたが、ほんのつかの間の「余暇」を楽しんでいたのではないでしょうか。 わたしは、その姿に「安堵感」を覚えたことをはっきりと覚えています。 中高年の女性の顔が曇っているのは、一番「しわよせ」が行っているということではないでしょうか。 「元始、女性は太陽であった」−−平塚らいてう女史の有名な言葉があります。 「太陽」を曇らせているのは、どこのどいつだ。といいたくなる昨今の世相でございます。 「お天道様」にシッカリ顔を向けて、生きていくことの大切さが、今、問われているのではないでしょうか。 「女性の顔を曇らせているのは!小泉さん。ブッシュさん。あなた方ですよ!」 …(平塚らいてう) 「わたしも、時々、女房の顔を曇らせてしまいます…」…(臼井 淳一) (2003年4月1日) |
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