作・臼井 淳一

  [16] うーん。これは男の更年期障害だ
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 首筋から頭にかけて突然「痛く」なりました。たいしたことはないと思い、そのまま車で、信州へ3日間の旅にでました。
 ところが、運転中も頭痛は治まりません。首筋を氷で冷やしながらの運転です。朝8時に出発して、宿についたのは午後2時です。

 温泉に入っても頭痛は治りません。美味しい食事も虚しく、ただ横になるばかりです。
 原因をいろいろと考えてみましたが、思い当たる節がありません。
「うーん。これは男の更年期障害だ」と無理やり納得させました。

 3日間の旅で444キロ走行しました。なんといってもつらかったのは「山道」です。われながらよく運転できたと思いました。
 後で車の走行計をみて、死死死です。あぁ恐い。

 翌日、病院で血圧を測りましたら「180−115」もありました。わたしの普段の血圧は140−85ぐらいなのです。頭痛の原因は血圧から来ていることが検査の結果わかりました。

 個人差もありますが、普通はこれぐらいの血圧では頭痛にはならないらしいです。ということは、わたしの身体は鈍感ではなく、とても「感性」がよいということです。

 血圧の高い状態を振りかえってみますと。
 9月2日なのに、10月2日と勘違い。2千円を払うのに、千円札でおつりを貰おうとする。車を運転していて、黄色の信号は絶対止まらない。(このへんまでは何時もと変わりありません)。

 新聞を読むのが面倒になりました。パソコンを開いても、メールに「返事」を書きはじめると、よけいに頭痛が激しくなりました。また、人との会話が「いらいら」するのです。
 そして「人間が大嫌い」になっていくのです。

 今日は9月11日です。2年前にニューヨーク起きました。同時多発テロ事件の日です。

 2年前の9月23日に↓わたしは短い雑文を書きました。
http://www.terra.dti.ne.jp/~j-usui/saturday/usui/rule/rule01.html

 残念ながらこの「事件」をきっかけに、アメリカはアフガニスタンへの空爆。そしてイラク戦争へと突き進み、本当の問題解決にはいたらず、「戦争」による犠牲者をふやし続けています。イラクにおいては、わたしの予想どおり、あのベトナム戦争のように「ドロ沼」に陥っています。

 そこへ日本の自衛隊が行けば「飛んで火にいる夏の虫」ではなく「秋の虫」です。子どもにも分かる国際状況です。

 わたしは、ブッシュ大統領がますます大嫌いになりました。

 テレビに映る小泉首相の顔は、わたしの「血圧」によくありません。

(2003年9月11日)

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