作・臼井 淳一

  [17] 嬉しいメール&女難の相?
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 いつものように、やりくりの会計の仕事に一寸手が空き、臼井さんのホームページ覗きました。
 「愛犬ハッピーの話」「康さんの話」文章の巧さに引き込まれ涙が出ました。テレビのメロドラマよりずっときれいな涙です。

 火星が、なん年ぶりに地球に接近してきました。火星人も臼井さんの文章読んだら涙を流すでしょう。
 先週、柴又の河川敷で野球見ました。審判って格好よいものですね。

福子より 



 こういうメールを女性から頂きますと「あぁ、幸せ。午後の紅茶が飲みたい」と思わず叫びたくなります。

 鼻の下をながーくして。こんなこと想いだしました。
 中学生のころ、わたしの目の前に、校舎の二階から紙が2、3枚ヒラヒラと落ちてきました。思わず拾って読んでみますと、なんと、なんと。わたし宛てのラブレーターではありませんか。思わず校舎の二階を見上げますと、さらに2、3枚落ちてくるではありませんかか。名前を確認しますと。
 佐久間芳子、光本佐知子、若尾富美子、八千草香、長山明子。

 今、想うと何処かで聞いたお名前ばかりてす。

 そのころのわたしは、硬派でしたので、二階をキット睨みつけて。
「ふざけんじゃねえー」と、手紙を破り棄て、校舎をあとにしました。それは、それは格好がよかったです。

 いや、いや違いますね。度胸がなかっただけなのです。「小心者」でした。

 もっと面白い話しがあります。高校生のころの話です。
 電車の中で、アメリカの巨大な女性に囲まれました(なにしろ住まいが横浜)。
「♪ヘイ。ヘイ。ボーイ♪」と言いながら、わたしの身体中を触るのです。彼女たちの体臭が異様なのです。今、思うとチーズの匂いでした。
 わたしは「ノー。ノー。ヤンキー・ゴーホーム」と逃げました。

 わたしには、それ以来「女難の相」はぷっつりと切れてしまいました。

 今、本当の「女難の相」が戻りつつあります。
 正直な話し「女難の相」は、あと40年早く戻ってきて欲しかったです。

 いや。違うかな「女難も男難」も「善男・善汝」の「相」になってわたしのところに今、戻ってきたのではないでしょうか。

 あぁ「男難の相」は趣味ではありません。

『私に女難の相でございますか? わかっております。その事でずっと苦労してまいりました』…(車寅次郎)


(2003年10月1日)

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