作・臼井 淳一

  [最終回] 花嫁人形
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 孫の「一奈」が生まれたのは、昨年の11月29日です。もう少しで満1才になります。写真を見てください。わたしにとっては日本一可愛い孫です。


 夫である息子の帰りが、毎日のように仕事で遅いのです。時には午前3時をすぎる時がたまにあります。

 それもほとんどはサービス残業なのです。自分のかわいい子どもの顔が「寝顔」しか見られない。こんな状況はわたしの家だけの出来事ではないと思います。

 独身の時代にあまり帰宅が遅いので、女房が思いきって会社に電話をしたら、なんと電話に出てきたのは息子でした。
 女房は、息子の声を聞いて、「不安と怒り」をどこに持っていくのか分からなくなってしまったそうです。

 日本中の若いお父さんが、子どもの「寝顔」しか見られない状況はあちらこちらにあると思います。日本の社会・経済がどこか「狂って」いるとしか思えません。

 大企業、中小企業、役所で働く人たちが、みなさん同じような「悩み」を持っているのが今日の日本の現状ではないでしょうか。

 企業・役所の方針として、社員を少なくして、フリーターを多く採用しております。そしてその負担が社員・職員に重くのしかかり、結局は社員・職員を辞めてフリーターになってしまう。

 逆に一生懸命に仕事をやって、社員・職員になりたいのに、フリーターのままでなかなか「正社員・正職員」にしてくれない企業・役所も多いそうです。

「こんな日本にだれがした!」と、わたしの「政敵」に大声で言いたいですが、選挙中なので言えません。うーん。残念。

 せめて、今の若い人たちが情熱をもって、余裕をもって働ける「職場」をふやして欲しいと思います。

「改革! 改革! 我慢! 我慢!」、大昔に中国で流行っていましたね。

 最近では、北朝鮮が放映しているテレビでよく見かけます。

 恐いです。この日本国も。なんとかしなけば。

 将来の「花嫁人形」泣かしたくないです。 ♪  ↓↓
http://www5f.biglobe.ne.jp/~futakoz/versoj/v-douyou/hanayomeningyo.htm



「にんげん大好き・現場一筋〜営業マンへの華麗なる変身」、今回を持ちまして終わらせていただきます。永い間ご愛読ありがとうございました。

 次回からは「男は つらいか・楽しいか?」面白おかしく。「山田洋次」さんの世界にどっぷり浸かろうかと思っています。

(2003年11月1日)

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