(2)「威張る歴史」は繰り返したくない
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 過去3年間に書いた「8月15日」の作文です。

 8月15日は「祝う・戦争放棄記念日」(2003年8月15日)

 あんたが大将(2004年8月15日)

 8月6日の「陰と影」(2005年8月15日)

 わたしが生まれたのは1943年1月6日です。太平洋戦争が終わったのは1945年8月15日です。終戦記念日は2才7カ月の時の出来事です。

 この頃わたしは、祖母の生家(現・神奈川県・緑区)に預けられていました。さだかな記憶ではありませんが、横浜空襲、東京大空襲を丘の上から見たような記憶があります。

 あとはトマトを畑から盗んで食べたことしか覚えていません。

 母から聞いた話ですが横浜空襲では、わたしと同じぐらいのこどもと母親の焼死体を多く見たそうです。わたしも祖母の田舎にいなければ焼死体となっていたかも知れません。

 1945年8月15日を境に、いままで威張っていた軍人(男)は急におとなしくなりました。

 あれから61年目の「8月15日」を迎えます。戦争体験者も年々少なくなってきておりますか。66歳以上の人しか鮮明に覚えていないと思います。また、軍隊体験者も80歳以上の人だと思います。

 どこの国を相手に戦争をしたのかわからない世代もいるそうです。
 過去のいやな事を忘れる「教育」が国の指導でしっかり行き届くようになって来ました。

 何故に「首相の靖国参拝」を中国や韓国が大問題にするのか。

 昭和天皇が靖国神社A級戦犯合祀に不快感を示していたことの「メモ」がなぜ重要なのか。

 とてもとても大切なことなのですが、理解できない世代が増えてきました。

 その反動なのか、強い者(男)が女・こどもをやたらと虐待する事件が増えてきています。

「力がすべて」「金がすべて」の時代の反映なのかと思わずにはいられません。

 この61年間戦争をしていない日本という国は素晴らしいではないでしょうか。この国に生まれたことはとても幸せなことだと思います。

 この幸せな国が、最近ではイラクに自衛隊を派遣しています。それも日本のためではありません。日米同盟の名のもとにふんだんにお金を使って戦争の片棒を担いでいます。

 アメリカには「お世話」になりました。が、もうそろそろ「バイバイ」してもいいのではないのでしょうか。借りは充分に返したのではないでしょうか。

 わたしは2才7カ月の戦争体験しかありません。わたしの3才と1才半の孫たちの昼寝の顔を見ていますと、もっともっと良い「地域社会」で育って欲しいと思います。と同時になんとしても「戦争をしない日本」にしなければと強く感じます。

「戦争の危機」はないと思う若い人も増えているようです。けれど現実は中東諸国をはじめ、紛争が解決したかのようなイラクでも毎日のように戦火による死者は絶えません。

 日本海へ北朝鮮からミサイルが打ち込まれましたが、「訓練・訓練」と北朝鮮から言われて1カ月ぐらいで話題から消えています。

『喉元過ぎれば 熱さを忘れる』、このことわざは日本の国民性でしょうか、都合の良い事、悪い事もどんどん忘れていきます。

 そしてそれをうま〜く利用して「御政道」がまかり通っています。

「1945年8月14日まで」軍人は威張っていました。

「軍人が威張る歴史」はもう繰り返したくありません。


(2006年8月15日)


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