(20)スポーツは楽しい
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 野球とサッカー歴史をほんの少し調べてみました。野球が盛んなのはもちろんアメリカです。それに日本、カナダ、北米、中南米、韓国、台湾です。サッカーはなんといってもヨーロッパです。それにブラジルですか。

 野球とサッカーの両方に熱くなっているのは日本だけです。この二つの競技の性格は全く違います。個人記録一つとってみても野球はサッカーの比ではありません。

 野球の個人記録は、打率、打点、得点、ホームラン、出塁、盗塁とまだまだたくさんあります。それに比べサッカーはゴール(得点)とそれに絡むアシストぐらいしか私には分りません。

 同じ団体競技でもこれほど違うものなのでしょうか。

 野球もチームの勝利が目的ですが、「個人の数字」も重視されます。ちょっと飛躍しますが、これは「アメリカ的資本主義」の数の支配ではないかと思います。

 例えば
 ホームランを打てば膨大お金がもらえる。
 他国を侵略して石油を奪えば大儲けになる。

 そのためには薬を使おうが、武器を使おうが手段は選びません。

 スポーツは文化といいますが、その国の歴史の上に成り立っています。ヨーロッパで野球が普及しないのは、「アメリカ文化園」数の支配への抵抗ではないでしょうか。

 そこで面白いのは日本であります。ヨーロッパ文化から始まって、アメリカ文化圏にも取り入っています。

 そして肝心の国技・相撲は外人に奪われています。この辺もアメリカ文化圏に似てきたのではないでしょうか。

 日本は島国でありながら大昔から「国取り合戦」の名人戦をやってきました。明治維新後の37年を経て、1904年に日露戦争を行い、その後、アジア諸国への侵略戦争へとつき進みました。

 島国でありながらアメリカ的数字の支配に似ていませんか。個人の力と数字で成り立つ野球に根強く「人気」があるのは分かるような気がいたします。

 さすがに昔、アメリカとの「負け戦」の時には、野球用語が英語から日本語にかえられたりしました。こんなことを平気でやるのも日本文化なのです。

 アメリカ、ヨーロッパ、アジアにも「臨機応変」に対応するのは、日本の得意技であります。過去の歴史、出来事などを平気で変えています。

 おっと、野球とサッカーから脱線してしまいました。

 基本的には野球もサッカーも楽しいのです。その楽しみ方をすぐに吸収する日本人の国民性は素晴らしいと思いませんか。

 日本は62年間も戦争をしていません。国内・国外を含めこれほどに永く戦(いくさ)をしないことは過去の歴史にあったでしょうか。これも調べてみると面白いです。

 今、改憲の動きが出ています。簡単にいえば軍隊を持つということを明確に宣言しようということです。そして堂々と海外に軍隊を派遣しようということです。改憲によって「徴兵制」も復活するかもしれません。

 平和だからスポーツが楽しめるのです。戦(いくさ)をしながらスポーツを楽しむ時代には終わりを告げようではありませんか。


(2007年5月15日)


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