(25)歯の車検 |
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2年ぶりに歯科医に行って参りました。どこといって痛い歯はないのですが、歯石が気になります。歯の色も気になります。まぁ「歯の車検」だと思ってください。
やはり歯磨きの「指導」を受けました。歯科医に行くたびに指導されています。これまでも何回も受けているのですが上手く磨くことはできません。 以前に「2本歯ブラシの効用」を書きました。 本文では10年もやっていると書かれていますが、実はこれもやったりやらなかったりで、その結果、歯石がズッシリ溜まってしまいました。 翌週、歯科医の先生からこんなことを言われました。 実は「2本歯ブラシの効用」を行なっただけなのです。1本の歯ブラシで磨くよりは2本の方が時間も短く、効果が表われるということです。 ところで皆さんの歯は「何本ありますか?」。瞬時に答えられる人は少ないと思います。実はわたしも分らないのです。 先日、知人に同じ質問をしたら「24本」という答えが直ぐに返ってきました。知人は虫歯が1本もなく、歯科医にも一度も行ったことがありません。 「俺の歯はすき間だらけの歯で、生まれつき24本しかない、おかげさまで歯に異物がたまらず、すべて飲み込んでしまう。なんと言ってもこどもの頃に粗食に耐えたのが良い。頭も身体もガタがきたが歯だけは丈夫だ」と言っていました。 わらたしも改めて数えてみましたら28本ありました。そのうち入れ歯が4本です。自慢するわけではありませんが、歯のすき間はありません。 ただ28本もありますと、最近では物を食べていまして時々、舌を噛み切ってしまうのです。簡単に申し上げますと口の中での運動・反射神経が鈍ってきたのです。 不思議なことに噛み切った舌は一週間後には元に戻ります。舌きり雀ではなく、舌きりオヤジなのです。 先日、ある造り酒屋でこんな話を聞きました。「お酒は辛口も甘口もありません。その人の舌で判断されるのです。その人が美味しいと感じるお酒は旨口なのです。」 という訳でわたしが美味しいと感じた「生酒」を少し高いが買いました。舌でじっくり味わいながら冷酒で飲んでおります。 相模の地酒 相模灘(秘密にしておきたいが紹介します) 味覚は子どもの頃に舌で覚えるといわれます。わたしみたいに子どもの頃から美味しいものを食べずに成長した「舌」は、大人になっても味覚音痴になってしまいます。質より量の「舌」になっているのです。 美味しい物を心から美味しいと感じるには、子どもの頃の影響が大きいです。ここでまた矛盾ですが、畑から盗んだトマト、キュウリ、それに柿。この新鮮な味は悪ガキを体験した人にしか味わえない味覚なのです。 嘘をつくと閻魔大王に舌を抜かれるといいますが、悪ガキを体験した人には庶民の味が分ります。舌を抜かれる人は庶民の味覚が分らない人たちです。 歯の浮くような、味覚の無い話をする。与党だか野党だか分らない政治家がまたまた大量に当選してしまいました。残念。 |
(2007年8月1日) |