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「働く」と「働かされる」はどこが違うのでしょうか。 わたしの知人に仕事のためなら何でもする人がいます。もちろん「サービス残業OK」、「自宅での仕事OK」。そして「仕事の資料」も自腹を切って購入してしまいます。 ある程度は自分の「スキル」を高めるために「時間外仕事」「仕事の資料自腹」も必要だと思います。 もう一人の知人は「1日中」わたしと「メール」を交換してくれる男性がいます。もちろん毎日ではありません。そして最後に。 「今日は疲れました。では退社いたします。明日から北海道へ1週間出張です」。 もうすこし具体的に明かにしましょう。彼は仕事中にわたしと「野球のことでメールを交換」するのです。それも昼食をはさんで朝10時〜午後5時までするのです。 さてさて「前者の知人」と「後者の知人」は、どちらが働かされているのでしょう。 わたしは「働く」と「働かされる」との違いは、単純に考えまして仕事が「楽しいか」「楽しくないか」の違いだと思います。 「後者の知人」は仕事を楽しんでいると思います。「前者の知人」もそれなりに楽しんでいます。が、「不満」は少しずつ溜まっていくでしょう。 昔々、祖父が宇都宮市場へ魚介類を納める商売をしていました。夜中の3時に起きて仕度をして出かけるのです。横浜・生麦に帰って来るのは午後1時ごろです。それからまた明日の「仕込み」をするのです。食事・睡眠以外は、ほとんど仕事をしていました。「宇都宮市場」の月2回の定休日以外は、雨が降ろうが槍が降ろうが75歳まで働いていました。 よく祖父にこんな事を言われました。「ジュン。仕事はきついが、列車の中は楽しいぞ。爺の仕事は面白いぞ」。そうなのです。祖父は列車の中に「楽しみ」を見つけていたのです。(女性は見つけていないと思います。笑い) さて、さて「働く」と「働かされる」は仕事があってのことです。現実には働きたくとも「仕事」がありません。特に中高年には仕事はありません。働き盛りの30代〜50代はリストラに脅えての毎日の仕事です。また、昨今は「仕事絡み」の病気が増えています。そして悲しいことに「自殺者」も増えてきております。 人間は「最後は一人」などと言いますが、それは違います。同じ悩みを抱えた人はたくさんおります。「働く」とか「働かされる」ということには「仲間」がいるということなのです。積極的に「仲間の輪」の中に入り、そして「問題解決」の方法もあるのではないでしょうか。 今回のプロ野球の「紛争解決」も、選手たちの「仲間の輪」が強かったから「解決」したのです。 わたしたちも「働く」「働かされる」の中から「輪」を強くすることができるのではないでしょうか。何事も積極的に「模索」すること、これまた楽しいことではないでしょうか。 |
(2004年10月1日) |
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