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中高齢者のネットのことを書きます。 10年前までの中高齢者は一日テレビを見たり、ラジオを聴いたり過ごしていました。 「恋人紹介」というサイトを見ていましたら、何と80歳の女性が堂々と顔写真入りで「私とお付き合いをしてくださる男性を募集しています。年齢は問いません。趣味は旅行と読書です」って。 こんなことで驚いてはいけません。ネットを通じてのお付き合いに留まらず、家族に迷惑をかけないように旅行などを楽しんでいる中高齢者が増えています。 また、家庭ではパソコン2台が普通の状況です。携帯もいろいろ機能がついていますが、中高齢者にはパソコンの方が使いやすいのです。 情報を共有できるという点では若者も高齢者も「話題」は違わないのです。それぞれ自分に必要な情報を得ればいいのです。 あと10年もすると多くの中高齢者にはパソコン・携帯は「常備薬」となるしょう。 先日、修平は「アイガー北壁」という映画を観て来ました。平日だというのに観客の年齢層は偏っていません。若者から修平の年代まで観ていました。 修平は大昔に「アイガー北壁」に憧れていた時代があったのです。この映画は見過ごすことの出来ないものです。 1936年、ナチス・ドイツは国家の優位性を世界に誇示するため、アイガー北壁のドイツ人初登頂を目指します。映画は4人の若者が遭難死に到る実話を映画化したものです。 遭難する過程がリアルで迫力があり、修平の心臓にはよくありませんでした。幸いスクリーンが小さかったので心臓は持ちこたえることが出来ました。 また救助に向かう恋人の目前で、あと一歩というところで事切れてしまう最後の場面には感動して、思わず「頑張れ」と声をかけたくなりました。 それにしてもこの映画の撮影は困難を極めたでしょう。久しぶりに見ごたえのある山岳映画を観ました。 アイガー北壁の初登攀は、遭難の2年後の1938年です。それも実話の4人のルートを参考にしてドイツ人ペアとオーストリア人ペアが成功しています。 アルピニストの端くれとして山の怖さは知っていますので、ここ10年ぐらい修平はハイキングにも行っていません。 野球審判をやっておりますので、体力には自信がありますが、自然を相手の体力と人間相手の体力とは違います。 登山人口は増えているのでしょうか、中高年齢者が山で事故を起こしていますので、増えたように感じますが、若者が山には行かなくなっているのが実情です。 修平もそんなことをネットで調べながら「青春時代」を想い出しました。 「そうだ。遊歩道の事は解決したので八木下文子さんを一度ハイキングに誘って見よう」と心ひそかに考えました。 だが待てよ。初めの出会いは遊歩道なので出会いを大切にして、八木下文子さんとは遊歩道を歩くことにしようと、心変わりしました。 9月15日 晴れ 秋はもう今年は来ないのか? 石原友次郎ブログより コメント さて、さて、ネットで急速に二人は接近してまいりました。 ここで、著者より一言、小説家は本当に「嘘つき」であることが、今回の連載を書きしみじみ分かりました。「嘘つき」は著者にはピタリと当てはまります。 (つづく) |
(2010年9月15日) |