小説さ 小説さ
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 11月1日は一週間前とうらはらに日本晴れです。「日本晴れ」の語源は 空一点の雲もない好天気のことを「日本晴れ」と一般に言われています。

 私は違うと思います。嬉しい日・楽しい日に太陽が出ることだと思います。そういう意味では今日は修平にとっては「日本晴れ」です。

 今日の鶴見川遊歩道散策コースは駅前からバスに乗る散策となりました。何しろ鶴見川は東京都と神奈川県で5回も入れ替わる珍しい川なのです。

 話は変わりますが修平は2歳の時に今の港北区・吉田という祖母の実家に疎開しました。
(疎開とは1943年(昭和18)大都市へのアメリカ軍の空襲などによる被害をさけるためおこなわれた小学校(当時は国民学校)児童の農村部への移住政策です)。

 当時は神奈川県港北区も農村地帯だったのです。2歳の時の記憶か、その後、成長しての記憶か定かではありませんが、多くのこどもたちが鶴見川で水遊びをしているのを修平は覚えています。当時の川はとてもきれいでした。

 その後、何かの機会で30数年前に同じ場所に行って見ましたら、川にはゴミが浮き、悪臭が漂っていました。

 今回の神奈川県港北区付近の鶴見川の様子がどうなっているのか楽しみです。

 そんな昔の鶴見川の話をしながら修平は八木下文子さんと歩きました。
彼女も実家がこの付近だったのです。当時、東名高速道路建設のため土地を売り払い、実家は10キロほど離れたとろろに引っ越しました。お墓だけが昔の住まいの近くのお寺にあるそうです。

「お寺にお墓がある」のは当たり前だと思う人がいますが、実は今でも道路や農道に立派なお墓があるのを見かけます。(都内でも)

「八木下さん。コスモスがとてもきれいですね。この付近に来たのは30数年ぶりですよ。川も下流に比べれば汚れていますが、それでも昔に比べたら臭いがしませんね…」

「あらあら、季節はずれの彼岸花が一輪あそこにあるわ。きれいですね。この辺の土手は彼岸花が群生して咲くのよ…」

「季節はずれの一輪の彼岸花ですか。きれいですね。まるで貴女みたいですね。私などは土手の枯れススキですよ…」

「まぁ。まぁ。巴さんは意外とお上手ですね。季節はずれ合っていますわ。枯れススキも素敵ですわ…」

「季節はずれの一輪の彼岸花と枯れススキですか。絵心のある人が書いたら素敵な絵になりますね…」

「あらあら。巴さんの絵心も素敵ですね…」

 

11月1日 晴れ 素敵な一日
 今日は20年ぶりに故郷をTさんと歩きました。知っている人と会うと面倒だなあと思いましたが、幸い会うことがありませんでした。

 Tさんと歩きながらいろいろなお話をしました。映画・文学、それと野球審判のお話。最後は落語の話などもしました。Tさんの博識にはビックリしました。

 やはり私の眼には狂いがなかったです。この方とお話して楽しいです。次回はTさんの故郷の河口への散策です。すごく楽しみです。

山元富士子・ブログより

 

11月1日 日本晴れ 私の心も日本晴れ
 今、ドキドキしながらブログを書いています。
 今日の鶴見川散策でU子さんに
「貴女も季節はずれの一輪の彼岸花ですね」なんていう名言というか。いや迷言を歳外もなくよく言うわ。ですね。

次は11月15日です。どんな名言を言おうか15日間じっくり考えます。

 このブログを読まれているかたからのコメントにお答えします。
>月2回のデートで寂しくありませんか。
 ハイ。とても寂しいです。毎日お会いしたいです。けれど我慢が出来る歳にお互いがなっています。これも素敵なことではないでしょうか。

石原友二郎・ブログより

(2010年11月1日)


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