思うがまま…

臼井淳一
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(15)歳をとるということ

 運転中に突然左腕に激痛が走りました。ハンドル操作の時に痛むのです。やっとの思いで自宅にたどり着きました。左手を横にしても、上に挙げても痛むのです。いわゆる左手が使えない状態になりました。

 左肩がヅキン・ヅキンと痛み、眠ることが出来ません。明日は土曜日なので歯を食いしばってなんとか野球審判をやらなければいけません。

 幸い翌日は雨で、すべての審判が中止になりました。直ぐにかかりつけの針灸・整骨院に行き診ていただきました。「もしかしたら石灰沈着性腱板炎かも知れないので整形外科にいきなさい」と言われました。

 土曜日の午後、整形外科は休みなので、日曜日の審判に支障をきたさない応急処置をしていただきました。

 翌日は冷や汗をかきながら車でグランドに着き、審判を始めたのはいいが、左手を動かしますと激痛が走ります。仕方がないので右手だけで「ジャッジ」をしましたが、マスクを取れないので苦労いたしました。この日は身体がボロボロになりやっと自宅にたどり着きました。

 左手が使えませんと、まずは着替えが出来ません。パソコンでメールも打てなくなるのです。こけほど不自由だとは思いませんでした。

 翌日、整形外科に行き、レントゲンの結果は、右肩に石灰らしいものが写っていました。早速痛み止めの注射を射ってもらい、薬をいただきました。

 石灰沈着性腱板炎という病名は原因不明で突然に発病するそうです。わたしの場合は急性で幸い手当ても早かったので1週間で傷みは治まりました。

 医師の言うのには、何時また起こるか分からない、身体中にあちこちに石灰が炎症を起こすらしいです。心臓にも石灰が溜まるそうです。

 わたしは煙草も吸わないし「灰」には縁がないのですが、石灰があるとは驚きです。「歳をとるということ」はわけの分からない病気が突然に起こるということなのでしょうか。

 食欲もあるし、お酒も美味しく飲めるし、健康だと思っていますと、突然に「落とし穴」に落ちる危険が伴ってきたのです。

 先日も知人の自宅でお茶を飲みながらこんなことを言われました。
「貴方は10年前とまったく変わっていない。お若いですね。秘訣はなんですか」

 そう言われますと悪い気分はしません。10年前と気分は同じですが、足腰がガタガタになっています。針灸・整骨院も毎週通院しています。外見は変わらなく見えますが身体はボロボロなのです。

 若さの秘訣は「毎日が忙しい」だけです。最近は忙しいのもしんどくなりました。それでもこうして「思うがまま……」を書いている時は楽しい時間なのです。元気らしい秘訣は「書くこと」かもしれません。

 また、知人からこんなことも言われました「あのCDはいいよ。家へ来る人に聞かせてあげていますよ。皆さんほめているよ」
 http://www.mbua.net/usui/novel/yokocho/yokocho_album.html

 こんなことを言われますと、「よっしー。また作るか」とファイトが湧いてきます。


「歳をとるということ」
               作詞・臼井淳一 作曲・募集

あぁ 左腕が痛い あぁ 右腕も痛い
あぁ 左足が痛い あぁ 右足も痛い
あぁ 左腰が痛い あぁ 右腰も痛い
右も左もわからなくなってきた これが歳をとるということか

あぁ 耳が聞こえなくなってきた 聞こえるのは心臓の音だけだ
グチャリ グチャリと心臓の音がする 
もうドキンドキンという音はしない
歳をとるということは心臓にも石灰が貯まる 貯まる

 頭にも石灰が貯まってきたようなので、2番の作詞は作る気はなくなりました。といいながら。

あぁ お金が欲しい あぁ 石灰でなくお金が欲しい
あぁ 政治資金か欲しい あぁ 政治献金を貯めたい


 こういう歳のとり方は、わたしはしたくありません。

『あぁ お金が欲しい 石灰は飛んでいけ』



(2009年7月1日)



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