思うがまま…

臼井淳一
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(18)大麻報道で微笑んでいるのは誰か

  朝夕テレビをつけますと「大麻・酒井法子」が飛び込んできます。他のチャンネルを回しても同じものをやっています。「事件の経過・その後の事実」。よくもまぁ公共の電波を使って同じものをやると思います。

 これだけ放映されますと「大麻」をちょっと吸いたくなる気分に「誘導」されます。特に夏休みでテレビを見ている未成年者には影響は良くないと思います。

 テレビは「大麻」の恐ろしさをあまり放映いたしません。逆に酒井法子事件を使って「大麻の宣伝?」をしているとしか考えられません。
 うがった見方をすればこれにより「微笑んでいる」のは大麻を売買している関係者ではないでしょうか。

 テレビを含めてマスメディアの報道は知らない間に「誘導」されてしまいます。正しいことも後でまったく違った内容であったりします。「事の本質」をもっと知らせて欲しいです。

 宣伝の機会がない時代は「口コミ」によって広がりました。今でも「口コミ宣伝」は重要な情報提供源となっております。特にその情報が欲しい方は思わず飛びついてしまいます。その結果、現代でも高額な物を買わされてしまう方がおります。


 さて、「口コミ情報」によって天下を獲ったのは誰でしょうか。実は徳川家康なのです。
 家康は戦国時代「忍者」を多く抱えておりました。彼らの「情報」を元に「あることないこと」を「口コミ宣伝」を忍者にさせておいてから、敵の内部を分裂させます。戦はそれからじっくり行います。天下を取った後もこの「戦略」は続けられました。

 もちろん他の大名も負けてはおりませんでした。が、「忍者」の数において圧倒的に家康にはかないませんでした。それほど「口コミ宣伝」は重要な役割だと家康は認識していたのではないでしょうか。

 戦時中「赤は国賊・非国民」「戦争反対は非国民」と国民に徹底的に強要・教育したのは時の政府であります。それらを実行・取り締まったのは特高(特別高等警察)であります。特高には民間からの情報網が網の目のように張めぐらされました。

 床屋さんである人が「この戦争で大儲けしたい」を間違えて「この戦争で大負けしたい」と話した人が翌日には特高に捕まったほどでした。徳川家康の「忍者」をそのまま引き継いだのではないでしょうか。

 さて話は「大麻・酒井法子」に戻ります。事件の経過などより大切なことは「薬物乱用」です。「外国の人」はタバコと同じように大麻を吸っているのでたいしたことはない、などと気楽に考えている人が多くいると思います。

 実はこれも「口コミ情報」です。ある国では大麻は貴重な現金収入になります。報道写真などで大麻を日常吸っているのを眼にしたと思われます。大麻には毒性が弱い物のもあったのです。

 だが10年前の大麻と現代では毒性が大きく違います。だからと言ってこの国の人は健康ではありません。

 大麻は単に身体に悪いだけでなく、子孫繁栄にも悪影響を及ぼします。男性は「子種」が激減します。女性は流産が多くなります。

 大麻を吸うことにより、一時的に「浮世の苦労」がなくなる気分になることは事実です。だがその反動が身体をボロボロに虫に食われたようになるのです。知らず知らずに虻(アブ)千匹が身体の中まで喰らいつくのです。

 住みついた虻(アブ)千匹を身体から払い落とすには大変な苦痛を伴います。それよりも大麻を2倍、3倍吸うことに走ってしまうのです。

 大麻を眼の敵にしましたが、大麻自体は「麻繊維」として発展してきました。また、収穫を終えた田畑などに大麻を植えることにより土壌が肥、農作物に役に立つのです。

 マスコミはそれらのことを含めて「大麻・酒井法子」事件を報道すれば、より深く大麻を知ることができるのではないでしょうか。事件を同じ視点だけで何回報道しても薬物乱用には繋がりません。

 さて、この作文が載る9月1日には「政権交代」という4文字が世間をにぎわすことでしょう。これにも「口コミ宣伝」「口コミ情報」に踊らせないように冷静に推移を見て行きたいものです。

 「大麻・酒井法子」から「徳川家康と忍者」「特高警察と非国民」「政権交代」よくもまぁ繋がらないことを無理して書いてしまいました。実はこれも「事の本質」を分かった振りをして皆様を「誘導」しているのです。

 くれぐれも「忍者」にだまされないように(徳川家康)


(2009年9月1日)



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