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山中湖に50年ぶりに行ってきました。10代の頃にキャンプやスケートに行きましたがそれ以来です。 今回の目的は「道の駅・富士吉田」に美味しい水があると聞き、水汲のついでに湖畔の宿に一泊することにしました。 道の駅・富士吉田 山中湖畔にありながら、木々の中の静かな宿 あいにくの天気で山中湖は風雨が激しく、これでは水どころではないと思い、ダメ元で「道の駅・富士吉田」へ20分ほど車を走らせました。道の駅では富士山は見られませんでしたが、天気は山中湖湖畔とは嘘のように穏やかでした。 早速、車に水を詰め込む作業にかかりました。情報では水場は長蛇の列で、一人1・8リットルしか汲めないと聞きました。が、意外とガラガラでした。 車にはいろいろな水容器が入っております。代表的なのはジャンボ焼酎の空き容器です。車にいっぱい詰め込みますと少しハンドルが取られます。 直ぐ近くに「富士山レーダードーム館」があります。新田次郎著「富士山頂」でも書かれています。富士山頂で台風の砦として35年間にわたり活躍してきた富士山レーダーの本物があります。 館内では富士山レーダーを取り付けの記録映画がとても迫力がありました。当時の気象関係者、過酷な労働に耐えた技術者、地元の山岳関係者、それにレーダードームを運んだヘリコプター操縦士等の話がそれぞれ映像とともに流れる貴重な記録映画です。お勧めです。 共通券で富士吉田市立歴史民俗博物館もみられます。ここは「動かない物」がないのと、あまりにも富士山が有名なので展示品に少し物足りなさを感じた博物館でした。 この付近で2時間も費やしたら午後4時を回ってしまい、あわてて宿へ向かいました。ところがカーナビが2度も宿ではなく民家を誘導してしまいます。大声をだしても民家から誰も出てきません。それもそのはずです。 やっとのことで風雨が強くなった湖畔の宿にたどり着き「民家を誘導」の原因を追究しましたら「電話番号を本家から移動した。本家はこの時間はだれもいない」とのことです。「他の人もよく間違える。距離は直線で200メートルしか離れていません」。 カーナビの設定はやはり住所がいいかもしれません。200メートルの目的地を1時間も夫婦で風雨の中をぐるぐる回っていたのです。路の駅からは10分の距離でした。山でしたら遭難です。 湖畔の宿から見る山中湖がまるで「海の嵐」のように見えます。女将さんの話しでは、今年は気象状態が激しく、一週間前まではマイナス10℃で雪が降り、道路もノーマルタイヤでは走れなかったそうです。 それでも昔みたいに山中湖が全面凍結することは最近ないそうです。昔はマイナス20℃の日は多く全面凍結してスケートのお客さんが大勢訪れたそうです。2010年の最低温度は2月にマイナス16℃が2回だそうです。 今日はそんなに寒くないのに宿の廊下などに電気ストーブがいくつも置いてありました。普段は寒いのでしょう。 自宅から山中湖まで3時間です。3時間でマイナス16℃が体験できるので北海道まで行く必要がありませんね。 観光地はどこも景気が悪いそうです。特に山中湖のような避暑地は、企業の保養所や別荘なども年々減っているそうです。それに伴い地元の観光業に携わる人たちも生活が苦しくなる一方です。 また、暗い話になりますが「景気を良くする」には、バラマキや小手先の改善ではダメであることが分かってきたと思います。 ではどうすればいいのでしょうか。実はここだけの話ですが、あるところにはお金が一杯あるのです。日本の大企業は預金をたくさん溜め込んでいるのです。この預金は本来働いた人たちに還元するお金なのです。 『何時までも吐き出さず溜め込んでいますと大企業も「共倒れ」になりますよ』。とあちらこちらから警告が発せられています。 |
(2010年4月15日) |