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3月15日の更新時には3月11日の大震災のことを書く暇がなく、3月2日に本当に出会った出来事を書きました。 勇気の出し惜しみはいけねえ 今こそ勇気を出して被災された方々を援助いたしましょう。 自分中心に物事を考えるのは人間の本能であると思います。今回の大震災・原発事故でつくづく思い知らされました。 被災者のことを考えるのが急務なのに、原発事故が起こりますと「東京も危険・日本脱出」「30キロ圏内に近寄るな」などと「うわさ」が先行しました。 実際に多くの外国人が帰国しました。また大使館の家族も関西方面に移したそうです。こうなりますと、20キロ〜30キロ圏内に肝心の物資輸送も嫌がる実情が出て、被災者を助けることが出来ない日々がつづきました。 大阪の議員予定候補は「大阪にとって天の恵み、本当に地震が起こってよかった」と発言しました。ここまで本能丸出しされますとあきれ果てます。 さらに都知事予定候補者は「震災は天罰だ」と発言。都民としてとても恥ずかしいです。その後「日本に対する天罰だ」と釈明。これでは亡くなった人は浮かばれません。「震災は天罰だ」は、一文学者としてあとで本にそっと書くべきです。誰も読みません。 戦争は別にしまして、天災と人災は紙一重になっていませんか。あのような大津波が誰も予想できません。けれど原発事故は天災なのでしょうか。そもそも地震の多い日本に原子力発電は適応してよいでしょうか。 確かに電源確保には水力発電・火力発電より原子力発電の方が割安です。だが今回の事故で真剣に見直さなければいけません。 仮の話ですが、日本にある51基の原子力発電所の内、今回のような事故を複数同時に起こした場合には、どういう状態になるでしょうか。 日本の原子力発電所一覧 ご覧のようにどこに逃げても同じです。日本が壊滅して沈没するかもしれません。もうじたばたしても仕方がないのです。 「いやー。違いますよ。日本の地理は複雑で山あり、谷あり、川ありでそんな簡単に沈没しませんよ」 うーん。それも一理ありますね こんなこと論議している場合ではないでしょう。被災者はもう限界なのです。このままではパニックを起こします。 先ほどラジオで「首都圏の自宅を開放して面倒見てほしい」と聞きました。ここまで被災者を追いつめてしまったのは人災ではないでしょうか。 いろいろな人に文句を言いたいが、まずは自分たちができることを早急に考え被災者に援助することです。 津波の高さや、大地震は「原発事故には想定外だった」という言い訳は許されません。原発発電そのものが「危険想定内」なのです。 日本は広島・長崎で原爆の悲惨さを唯一体験している国です。66年後にまた、日本で放射能の被害にさらされるとは、「原発安全神話」にだまされてしまい、放射能の怖さの教訓は生かされていません。 外国のマスメディアも「頑張れ日本・東北」「不屈魂 日本」とエールを送ってくれましたが、原発事故が起こりますと「大丈夫かい日本」といいながら去っていきました。 わたし達は本能丸出しで、自分たちの手で日本を守り、立て直すしか生きる道はないのです。 「てめえのことしか 考えねえ奴は 金持ちと臆病者だけよ」(長谷川平蔵) 大震災で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りいたします。 |
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