思うがまま…II

臼井淳一
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(5)歩くことの大切さ…そして…

 3月11日の大震災から散歩トレをしばらくやめておりました。その理由はテレビ・ラジオ・新聞・ネットは大震災の内容に埋め尽くされ、それに加えて原発事故が落ち着きを見せず、心臓がドキドキ・イライラする日がつづいたからです。 

 ドキドキ・イライラはストレスの溜まる元です。ある人がこんなことを言っていました「大地震は地球のストレスの爆発だ」。地球にもストレスがあるかもしれません。

 核実験や戦争などは地球がドキドキ・イライラするのです。お世話になっている地球に優しくしたいものです。

 人間の病気の90パーセントが「ストレス」が原因だといいます。ストレスを溜めない、一番安易で安上がりの方法は歩くことと最近確信いたしました。

 マスクをして散歩トレをしていますと、老いた脳が足から刺激を受け、なぜかぼんやり鮮明になってくるのです。また、気分もスッキリして食欲も湧いてきました。

 歩くことにより脳が活性化されまして、いろいろなアイデアーが浮かんできます。ただ問題は老いた脳なので自宅に帰り着くころにはすべてを忘れてしまい「しまった。ノートに書いておけば…」と悔やむ毎日です。

 わたしは徒歩5分の場所でも車を利用していました。だが最近は往復30分の場所でも歩くことにしています。歩くことにより今まで見えていなかったものが発見に近い形で見えてきました。

 その一つが駅から引っ込んだ所にありました。太陽電池で動くカラクリです。


カラクリ


カラクリ


カラクリ


 実は歩いている内にこんなことを脳がビーッビーッと作動しました。それは…

「原子力発電は日本にとって果たして儲かったのか。それとも損をしたのか」ということです。

 わたしたちは資本主義社会に生きているのです。「物」を生産したり売ったり、買ったりして「なんぼ」の生活が成り立っているのです。

 原発事故で「なんぼ」の損をしたのか。事故を起こす前の儲けはいくらなのか。そして差し引きはどうなのか。老いた脳で40数年前にさかのぼり計算するにはしんどいです。

 そして不謹慎にこんなことも考えました。
「今年中に東京に震度6.5の直下型地震がきたらどうすんべえ」

 さらに不謹慎に
「茨城の東海村原子力発電が津波に襲われたらどうすんべえ」

 そして結論は
「命が脅かされ国土が壊滅されたのでは、差し引き原子力発電は儲からなかった」
とカール・マルクスが「資本論」に書いていました?

「津波による原発事故は想定内でした。すいません」
 今ごろ謝っても遅いのです。

 カラクリは太陽電池で動いていました。


(2011年4月15日)



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