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4月21日に会津・飯盛山に行った時、ふっとこんなことを思い出しました。昔「会津のめしもり山に行って来た」と大声で言った元会社の同僚のことです。彼もわたしも食料難に育った年代でした。
会津といえば白虎隊です。会津藩は徳川幕府が政権を返上(大政奉還)しても最後まで官軍と戦った藩です。悲惨な戦いで多くの若者を亡くしております。とくに官軍・長州(山口県)に対する恨みは深く、昭和の半ばまでは交流を避けていました。過去には山口県民と福島県民との結婚などは大反対されました。 今回の大震災を「天罰だ」と言った人がいます。江戸幕府が東京都とあらためて142年後の都知事であります。 東北の人は「がまん強い」「おとなしい」といわれています。「天罰発言」は100年忘れないでしょう。 特に会津地方に祖先を持つ方は142年前に江戸幕府のために忠誠つくして戦ったのです。その「東京者」に今度は「天罰だ」と言われたのでは、祖先に申し開きができないと思います。 この「東京者」の知事は平気で過去の歴史的史実を覆す発言もしています。あまりにも多いので書くのがばかばかしくなりました。 今回の知事選挙でこんな「東京者」を選んでしまい、一都民として本当に恥ずかしいです。同時に東北各県で被災されました方々に申し訳ない気持ちで一杯です。 「この時期に花見などは自粛」と言い、隅田川に仮設トイレも作らせませんでした。そもそもお花見は春が来ることの「祝い事」なのです。 さらに「酒を飲んでのバカ騒ぎは不謹慎」この発言で首都圏全体を「自粛・不謹慎ムード・不景気ムード」に追い込んでしまいました。 せめてもの慰められましたのは、東北の酒造関係者の方々のコメントでした。 この知事は一応「文学者」です。『太陽の季節』で芥川賞を受賞しましたが、この選考は大間違いだと思います。その後の彼の書いた小説は「有害小説家1」とも言われています。また、弟の七光りで政治家になったようなものです。 政治家として「歯に衣を着せない」発言が彼を「人気者」にしているところがあります。発言内容は違いますが「歯に衣を着せない」のはわたしと共通しています。 彼もわたしも神奈川県出身です。唯一救われたのは、わたしは生粋の「浜っ子」です。生まれも育ちも鶴見区・生麦です。鶴見川で産湯をつかり、エントツの煙を吸い育ちました。 「東京者」の知事は背筋がぞっとする湘南ボーイです。まぁ「浜っ子」にとっては1対1の決闘は望むところです。湘南海岸では昔よくやりました。図体だけ大きくだらしない湘南ボーイでした。 今年も来年も東北に旅をする予定です。ちょっと気が重いことがあります。立ち寄る先で「どこからきなすった」と尋ねられた時です。 仕方がないので下を向いて 「いや。いいんだ、いいんだ。あんたが謝ることなかっぺ。もともとあん人は神奈川の出だっぺ…」 穴があったら入りたくなりました。 |
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