思うがまま…II

臼井淳一
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(9)「節電・節電」で忍び寄る影

 福島の原発事故以来「節電・節電」とマスコミと東京電力は騒ぎたてています。
「よし! それならば東京電力があわてて困るぐらい節電をしてやろうではあないか」

 ご存知のとおり電気は溜めておくことができません。電力会社が儲かるのはその日の電力をピタリ100パーセント使い切ることです。まぁ。それは危険なので50パーセントほど使ってやりましょう。

 そうなりますと電力会社はあわてて
「もっと使ってください。会社がつぶれます」

 節電の方法は江戸時代の電気のない生活に戻ればいいのです。まぁそれは極端で現実味がありません。そこで考えたのは終戦直後の生活です。

 戦後日本の復興はここからが始まったのです。1945年広島・長崎の原爆投下、さらに大都市への大空襲そして終戦です。
2011年3月11日の福島原発事故と東日本大震災(東北地方太平洋沖津波・地震)と状況が似ています。

 幸い、終戦直後の時代を体験している方は身近におられます。この方達の「知恵」を借りれば良いのです。わたしはまだ2才なのでよく分かりませんが、それなりに考えて見ました。

 まず一日中使用する冷蔵庫以外は電気を使用しないことです。もちろん冷房などはとんでもありません。暗くなりましたら家族は一部屋に集まり、テレビなど見ないでラジオを聴きながら家族だんらんのひと時を過ごします。

 家庭の中で一番電力がかかる順位を決める事です。テレビで節電のニュースが流れてきましたらラジオに切り替えるとか、洗濯物は2日に一度洗っていた物を4日に一度にするとか、お風呂も毎日入る必要はありません3日に一度で充分です。

 そして夜8時には眠り、夏の朝は4時には明るいので、図書館で借りてきた本を読む、食後は散歩をします。歩くことにより脳が活性化されてその日一日が楽しくなります。

 江戸時代の庶民は、朝に1日分のご飯を炊きました。どちらかと申しますと朝はしっかり食べ夕飯は質素でした。これを実行しますと肥満がなくなり、病気なども自然に逃げて行きます。
 
 電気はとてもありがたいです。夜が明るくなります。
 まぁ、その程度に考えおくことです。

 電力会社に恩着せがましく「節電・節電」と言われたら。電気を極端に使用しない方法を考えればいいのです。
 
「節電・節電」はある意味でわたしたちか健全に生きるチャンスです。そういう意味では電力会社に感謝しなければなりません。

 断っておきますが福島原発事故は絶対に許せません。貴方達の責任で解決してください。それにもうひとつ「節電・節電」の影に原子力発電を維持・拡大しようとしていませんか。

そうそう雷が鳴りましたら凧を上げて糸から電気を確保してください。おそらく100万ボルトの電源が確保できます。

 先日、茨城の友人に「歩くことにより電気が確保できる方法を考えてください」とおねがいしました。今、彼は真剣に考えています。

 日本のエネルギーの比重ですが原子力27%、天然ガス22%、石炭27%、石油13%、水力その他11%です。

 これを見ますと原子力発電27%を無くしても73%は確保しているのです。一般家庭の50%節電の比重は原子力発電27%に匹敵するに近いと思います。

 これからいろいろな電力エネルギーがでてきます。また石油に代わるエネルギーもできるでしょう。原子力発電は完全にいらなくなるのです。

 やっとここで分りました。電力会社と政府は「節電・節電」とあおっておいて原子力発電を残そうとしているのです。

 そうは問屋がおろしません。
 今年の夏は電力会社がビックリするぐらい節電をしてやろうではないか。


華厳院


(2011年6月15日)



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