思うがまま…II

臼井淳一
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(29)「小江戸川越」で平和の尊さを考える

 女房の実家の墓参りに所沢まで行ってきました。ついでに依然から見たいと思っていました「小江戸川越」と言われる町並みを見学してきました。

 蔵造りの町並みがこんなにたくさんあるのには驚きました。もっと驚いたことに小さな商店から病院まで100年以上前に建てられた古い家がたくさんあるのです。まるでタイムスリップして感じの街です。

 この街並みに「大名行列」を通しても全く違和感がありません。それにしましても4キロ四方に渡って神社・仏閣も含めて何故川越は「空襲」に遭わなかったのでしょうか。

 すぐ隣町の所沢市は航空基地があったため空襲の被害を受けています。B29爆撃機が意識的に避けたとしか考えられません。

 そうそう「8月15日」「終戦」「空襲」「B52爆撃機」という言葉の意味が分からない世代が年々増えています。

 2年前の福島「原発事故」で、原発の恐ろしさが分かり、アメリカが爆弾としてこれを広島県、長崎県に落としたことも初めて知る世代もいます。

 7年前に韓国旅行に行った時、町の小さな公園の壁に銃を持った兵隊が婦人に銃を突き付けている壁画がありました。それを幼稚園児に説明している先生の姿を見ました。

 銃を持った兵隊は日本兵です。町のあちこちにこのような壁画があるのです。「加藤清正記念館」にはここまでさかのぼって侵略戦争を告発しているのにはびっくりしました。

 過去の歴史を伝えるには身近な所が一番よいのです。原爆や空襲被害を伝え、二度と戦争をやらないために、日本でも小さな公園の壁や歩道トンネルに壁画を多く作りたいです。

 今回は8月13日に猛暑の中を歩き「小江戸川越」の写真を撮ってきました。平和の尊さを川越の街で改めて考えました。
























(2012年8月15日)



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