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4つ違いの弟からこんな電話がありました。 「兄貴、また国民金融公庫の保証人になってくれよ。ところで兄貴は定年・無職だから保証人の資格はあるのかなぁ?」 わたしは、こう応えてやりました。 「かまわないから。今、日本で一番儲かっている ○○○自動社相談役・臼井淳一 とでも書いて出してみな。お前には実績があるから貸してくれるよ」。 「そうだな。ダメモトで書いて出すか」。 「話しは変るけどよ。俺は自営業だけど定年の証明書はどこでもらうのかなぁ?」。 こう応えてやりました。 「決まっているだろ。市役所だよ。市役所!」 「うーん。わかった」。 実に素直な男である。 弟の職業はクレーンの運転手です。2人の息子を大学まで出して、クレーンの運転手を強引に手伝わせています。 わたしによくこんなことをいいます。 「大学なんてものは、遊び。遊び。一銭も稼ぐことを教えねえ。俺が先生だったら、まず金を稼ぐことを教えるね。ダメなところよ」。 わたしも調子に乗ってこんな質問をします。 「ところでお前は、大学で何を教えるのだ?」。 「まず、駄菓子屋に学生を連れて行き、33円の買い物をしてみせる。そして百円でおつりを67円貰う。そしてタイミングよく。おばちゃん33円あったよ。百円返してね。兄貴もガキのころよくやったろー。今のガキは知恵がねえー。あれでよく大学卒業できるねえー。あきれたもんだよ屋根やのなんとかだ!」。 「それに根性がない。卒業してスーパーの魚売り場に回され、魚臭いからって、かんたんに辞めてしまう。俺は毎朝5時に起きて、先に仕事場に行き、皆がその日の仕事がやりやすいように仕度をしてやるのだ。兄貴。仕事は心意気よ!。信用ってものは自然についてくるもんよ!」。 この弟、若いときは「カー狂」でありました。オートバイからはじまり、スポーツカー。そしてダンプの運転。わたしにはよくわからないが特殊な車の免許も取得しています。 驚いたことにこれらの免許を取得する「筆記テスト」はすべてカンニングして受かったそうです。 こんなことをいっていました。 「かんたんだよ。頭の良さそう奴の隣に座り、缶コーヒーを一本やり。あんちゃんよ。俺に答えを見せてよー。まぁ。俺の顔を見たら皆が見せたね…」 いや、はや。さすがのわたしもこれだけ「ろこつ」にはできません。 あぁ。オートバイで思い出しました。この弟、高校生のころ、毎月のようにオートバイを乗り替えて来るのです。理由を親から聞かれると「友達と交換した」とか「オートバイ屋でバイトした」とか、いい訳をしていました。 成人してある時、聞いてみましたら。こんな事をいいました。 「いや。あれね。まずオートバイのカギをたくさん集めるのだ。そして1ヶ月だけオートバイを拝借。この繰り返しだったなぁ…。1ヶ月経ったら元の所に返しておく。決して泥棒ではない。と今でも思っている…」。 だれも信じない「理屈」でしょう。見上げたもんだよ。ですね。 わたしにはもう一人弟がおります。これがまた「超型破り人間」です。残念ながら現在は「人生の落伍者」です。が、また、必ずはい上がってくるでしょう。 3人男の兄弟が「酒を飲み交わす」時は、それは、それは、親戚中がうらやむほどに仲が良く、メチャクチャにぎやかで楽しい3人兄弟の「宴会」になります。 つくづく「男に生まれてよかったー!」と思うひとときです。 もう一人の弟が「はい上がって」来たら、必ず。一族?全員を集めて、盛大に宴会をやろうと思っています。 長男は 辛いよ けれど 優しいよ 涙 涙… ♪♪新曲「兄弟船・青春篇?」♪↓↓ http://www5f.biglobe.ne.jp/~futakoz/versoj/v-folksong/seishunjidai.htm |
(2003年12月1日) |
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