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[3]足 湯(チョイナチョイナ)

 11月の平日に60才以上のある団体で草津温泉に行ってきました。
 費用は一泊2日で交通費(往復バス)も含めて一万円です。驚いたことに帰りのバスの中で500円のおつりがきました。

 内容を詳細にいいますと、旅館・バス込み料金で7,500円。白根山の往復タクシー料金が2,000円。お酒もそれなりにいただきました。記念写真も5枚いただきました。

 これはホテル会社とバス会社が提携しているのです。なんとわたし達のバスが草津に着くと、別な団体を乗せて30分も休まず出発しました。
 もちろんガイドもいません。スピードをガンガン出してひたすらに走ります。

 帰りも千葉県からの団体を降ろして、すぐに私たちを乗せて町田まで帰るのです。運転者さんは朝の7時から夜の7時まで休まず運転しているのです。
 次の日も同じパターンで運転するらしいです。やはり「競争・競争」で大変なようです。昔みたいに現地でのんびり一泊ということはないようです。

 当日は天気も良く、紅葉もまあまあでした。バスの中は、わたしより年上の方たちばかりなのです。皆さんのお話を聞いて、改めて年上の人のお話は「役に立つことばかり」と感心いたしました。

 とくに車中から見える「山々」「地名」などは、アイヌの原語にさかのぼり説明していただき、「広く・深い」知識にはただただうなずくばかりでした。

 この旅行、1つだけ不満がありました。それはお部屋が一人約1畳のスペースしかありません。6人が眠りに陥りますと酸素が不足して、呼吸困難になります。そこで外へ出て空気を吸うのです。その繰り返しで眠れませんでした。

「このホテルは酸素吸入器が必要」とホテルの玄関に書いてきました。

 草津温泉の「湯畑」をご存知ですか。ここに「足湯」があります。↓↓
http://homepage3.nifty.com/kurashiki-shinoda/tabi_gunma.htm

 足だけ10人ぐらいで入れる無料の足湯温泉です。

 わたしも足湯に入ろうとしましたが満員で入れません。こそでわたしは大きな声で「独り言」をいいました。

「いーや。10年前にこの足湯で水虫をうつされて、えらい目にあってね…10本の足の指が腐っちゃってね…」。

 それを聞いたとたんに、一人、二人と足湯から出ていきました。

 そのすきを狙ってわたしが入っていきましたら。なんと、なんと全員が足湯から出ていってしまうのです。おかげでゆっくり足を温泉につかることができました。

 次の日、午前中も時間がありましたので、また、足湯にいきました。昨晩親しくなった同じ団体の人が足湯にいました。そこでまた昨日のように。

「皆さん。この方はひどい水虫ですよ。わたしも昨日この足湯でうつされました」と大きな声でいうと。

 皆さんはその方をじっと睨みました。ところが80歳ぐらいの女性が
「水虫が恐くて足湯に入るかよ。ここの湯は水虫に効くのをしらねえなぁー」。

 そこでわたしも足湯につかりながら会話を楽しみました。
 「そーう。おばちゃん水虫みたいな顔をしているけど。おいくつ?」
 「99歳。若いベー。あんちゃんはいい男だねー」
 「温泉まんじゅうたべてよー。おねえさんー」
 「遠慮なくいただくべー」
 こうして親しく会話をしていますと。後から声がかかりました。

 「こら。若えのー。うちのかかぁーを誘惑すんなよー」。

 わたしは思わず
 「お似合いのご夫婦ですね。昔は、いい男。いい女でしたね?」

 お二人が手拍子で
 『お医者様でも 草津の湯でも 恋の病は(コリャ)治りゃせぬよ(チョイナチョイナ)』。
 楽しい、楽しい会話を楽しんできました。

 それでは少し早いですが「良いお年を…」…(草津温泉・足湯より)

(2003年12月15日)

 2004年の更新は1月1日です。お題は「初夢」。ほんのさわりを紹介。↓↓

 なんで、なんで「1年間の営業日報と退社時間」を書く夢を見なければいけないのか。それは、それは大変な作業の「夢」なのです…。つづく


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