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[5]帳尻合わせ

 人間10年生きても「3,650日」。50年生きても「18,250日」。100年生きても「36,500日」しか生きられません。

 わたしは61才ですから365日を×ますと22,265日。正確に申しますと1月6日生誕ですから、今日は15日ですから9日プラスして22,271日生きております。

 わたしの61年間の「衣・食・住」の1日を平均3,000円と考えますと、なんと今日現在で66,813,000円かかっています。(1日3,000円の根拠はなにもありません。計算の好きな人はやってみてください)。
 
 このおおらかな「計算」で今までも。これからも生きていくのですが、問題は帳尻が合うかどうかです。

「帳尻」とはなんなのでしょうか。よく聞くのは「人生はどこかで帳尻が合う」とか。「収支決算や話のつじつまを合わす」ことが帳尻というそうです。

 近所に樹齢500年の大杉があります。182,500日も生きているのです。そう思いますと「人生の帳尻」なんてものは「ちっぽけ」ではないでしょうか。おそらくこの大杉はいろいろな人の「帳尻人生」を見てきたでしょう。そしてこれからも見ていくでしょう。

 こんなふうに考えますと「矛盾」するようですが、人生の「帳尻」なんて無理に合わす必要がないと思います。自然体で生きるのが一番いい「生き方」ではないでしょうか。

 最近、とても良い本を2冊読みました。
「北の国からの手紙」(フジテレビ[北の国から]製作スタッフ・編/2003年12月発行)。
「お兄ちゃん」(倍賞千恵子・著/1997年8月発行)。

 ご存知フーテンの「寅さん」を偲んで、妹さくらが想いを込めて書かれた本です。もう1冊は「北の国から」の五郎、純、螢を中心とした22年間にわたるスタッフのこれまた想いを込めた本です。
 それぞれの生き方に共通することは自然体です。あるがままの生き方をしたと思います。涙と笑い。そして感動を与えてくれました。

 この2冊の本は、ともに20数年という息の永い、空気を吸いながら生まれてきました映画、テレビドラマの本です。寅さんの笑いと涙。五郎、純、螢の汗と涙の「あとがき」みたいな本です。そして、2冊の本に書かれている内容は、それに携わった人たちのそれぞれの「人生」です。これまた素晴らしいの一語に尽きます。

 わたしなどは61年も生きているのに「あとがき」なんてものはなんにもありません。そうそう「人生の帳尻」なんて考えるのは、樹齢500年の大杉に「怒られる」かもしれませんね。

 今日は1月15日です。少し前までは「成人式」でした。いつのまにか「連休」にぶつけて替えています。ついでに1年も180日ぐらいに替えて欲しいです。そうすれば。↓↓↓↓

 あと「50年」生きてやるぞ。お酒もあと50年飲めるぞ。
 「北の国から」の五郎にも負けない生き方をしてみせるぞ。
 今からでも、フーテンの寅になって旅に出てしまうぞ。

「あいつは何時までたっても。バカだねーー」…(おいちゃんより)

(2004年1月15日)


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