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[16]梅雨(5月下旬)の伊豆・修善寺


 伊豆・修善寺を訪れたのは何十年ぶりでしょうか。子供たちが小さい頃、会社の保養所が伊豆・長岡にありましたので年に何回かは行きました。

 今回はネットで調べて「健康保険施設」を見つけました。予約は3カ月前からですが、3日前でも受け付けてくれました。こういう「宿・施設」はあたりはずれがあるのです。今回はあたりました。

 昔、北海道に10日間旅行したときに、すべて「公共の宿」を利用しました。中には、1日前に見学した「網走刑務所・独房」とあまり変わらない部屋もありました。

 さて、当日「宿・施設」を着いてみると、宿泊客はわたしたち夫婦だけなのです。男湯、女湯にはそれぞれ4つもの広い「浴槽」があり、従業員も15名近くは働いていました。民間でしたら完全に「赤字」経営でしょう。また、平日料金は2割安くなるのです。
 おそらくこの「健康保険施設」もバブルの時に造ったのでしょう。最近は利用客が大幅に減少していますので、「閉鎖」されないためにいろいろと「努力」をしているようです。

 こういう「公共の宿」を申し込む時には、お金が少し高くとも「一番いい部屋」に申し込むことです。その理由は、まず部屋からの景色がいいことです。とくに夜景などを楽しむことができます。次に食事が1品〜2品多く、珍味が出てくる時があります。

「公共の宿」は「旅館」と違って「食堂」で食事をするのです。他のテーブルと食べ物が違っていますと「優越感」を感じます。(何しろ食料難の時代に育ったもので、食に関しては心がとても貧しいのです)。

 話は変わりますが、昔、子供たちを連れて、毎夏、冷房も付いていないワゴン車で「信州」を10日間ぐらい、キャンプと温泉宿を交互に泊まる旅をしました。雨が降ったりしますと、そのまま車の中で、食事を作り、車をベッドにして親子4人で眠るのです。夜中に雨が上がり、車の天井窓を開くと、空にはこんなに星がいっぱいあるのかと思うほど輝いています。子供たちを起こして見せてあげました。今、考えますと「最高の贅沢」をしてあげたと思っています。

 夫婦二人だけの旅と、子供たちを連れての昔の旅を比べますと、やはり「子育て真っただ中」のころの方が楽しかったです。別に子供を大切にしたわけではありません。わたし自身が楽しみたかったのです。
 
 今では「一人旅」がしたいと思う時がありますが、実は一人旅も「味気ない旅」なのです。結局、仕方がないので女房を連れて行くのです。(ここだけの話にしてください)。

 そうそう修善寺の近くに「わさびの里」という。いけどこいけども何もない所を発見?しました。聞くところによりますと「わさびの里」というのは、その辺りの「村」でわさびを栽培しているだけで、ポツン、ポツンとわさび専門店があるだけです。
 ここでは、地元で作っている「おそば」を見つけました。食べてみますと、とても美味しいので、早速50束を送っていただきました。当分、お昼は豪華な「おそば」です。


寅「旅は道連れ 世は情け。旅の恥は かき捨て。旅は ロマンが一杯とくらー」
満夫「叔父さんの旅は、ロマンが多すぎましたね。それなのに…」
寅「そうよー。ここが渡世人の辛いとこよ」


(2004年7月1日)


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