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[19]あんたが大将


 昨年の8月15日は「祝う・戦争放棄記念日」を書きました。
http://www.terra.dti.ne.jp/~j-usui/saturday/usui/daisuki/daisuki014.html

 あれから1年経ち、自衛隊は「人道・復興支援」という目的でイラクへ派遣されました。そして、今「憲法9条」を改正しようという動きが出て参りました。「改正」ということですからおそらく「正しく」なるのではないかと期待しております。

 わたしの提案は、自衛隊の名称は「日本国軍隊」でもいいと思います。
 付帯決議を必ずつけてください。
「日本国軍隊はいかなる理由があろうとも、日本国の領海・領空から1歩も出てはならない。これを犯した責任者は極刑にする。永久に徴兵制度を行わず。あくまでも国を守る志願制度とする。国民の3分の1の反対で日本国軍隊を解散できる」。

 自衛隊から軍隊へ昇格するのですよ。隊員から軍人と変わるのですよ。二等兵から大将にまでなれるのですよ。武田鉄矢が唄っていた「あんたが大将」ではないのですよ。

 あぁ、ここでへんなことを思い出しました。「自衛隊に入ろう」という歌を昔、むかし、歌っていたフォーク歌手・高田渡のことです。

 わたしが20代のころの話です。会社の仲間3人で一軒家を借り共同生活を行っていました。ある日その一軒家に、新入社員の高田渡を「夕食の場へ招待」した時の出来事です。
「こんな小さいお茶碗でご飯を食べたのは、母ちゃんが生きていたとき以来…」。と食事中に泣き出してしまい。わたしたちを「おろおろ」させました。

 彼にギターを教えたのも、このころの共同生活者の仲間です。彼は在職中に、扁桃腺、盲腸、中耳炎、虫歯と「入院・通院」をして1年余で退職しました。彼が職場で働いている姿を見た記憶はありません。現在も唄っているそうです。感性の強い青年でした。

 そうそう「軍隊」のお話でしたね。旧日本軍はアジア諸国では相当に「悪いこと」をしてきたそうですね。娘がホームシティーにオーストラリアに行った時の話しです。
「同年代の韓国、中国の女性から、旧日本軍に親戚の人が殺された話、辱めを受けた話を聞かされ、なんて応えたらいいのか分からず、とりあえずごめんなさい」と謝ってきたということです。
 娘は、「太平洋戦争」のことを学校では勉強しなかったのか、教わらなかったのか、どちらか知りませんが、外国へ行って少し分かったと言っておりました。
 アジアの人には「9条改正」〜「日本軍」へは相当な抵抗を感じるのではないでしょうか。

「昭和時代」といわれても「明治時代」のようにはピンと来ません。なにしろ63年間もあったのです。それも戦争と平和、「民主主義」、「高度成長」といろいろ複雑に絡んでいます。「良い時代の昭和」、「悪い時代の昭和」とは単純に「束ねる」のには大変難しい「昭和時代」です。

「8月15日」は、「昭和時代」を考えてみるのも意義がある1日ではありませんか。


おいちゃん「今年も暑いなー。8月15日がまたやってきたか、あのころのことをしっかり満夫に話しておかないといけないねー」
寅「俺も、戦争の話は旅先でいろいろ聞いたから、一冊の本にして残そうかと思っているのだ」
おいちゃん「それはいいこころがけだ。印刷はタコ社長に頼みな」
寅「ハーイ。そういたします」


(2004年8月15日)


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