臼井 淳一

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(8) 携帯電話


 わたしは携帯電話を2台持ち歩いております。一台は会社から貸与されたもの。もう一台は「野球審判専用」私用のものです。

 最近、夜中に2台の携帯が突然なり出すことがあります。いわゆる「ワンギリ」電話です。ときどき「ツウ(2)ギリ」もあります。うるさいので寝室には絶対置かないようにしていますが、となりの部屋からの携帯電話の音はけっこう気になります。
 
 不思議に思いますのは、これでけっこう「商売」になっているということです。くわしい仕組みはわかりませんが、たとえつないだとしても直ぐには「請求」は来ませんし、ほとんどの人はつなぎません。なかには徹底的につなぐ人がいるのでしょうね。
 
 最近のことですが、突然に電車のなかで携帯が鳴り響きわたりました。しばらくして、お年寄りとみられる方が「カバン」をかき回し携帯を取りだし、大きな声で話しはじめました。最後に「なんだこの電話は」といいました。
 また、小さいお子さんも携帯をもっております。お年寄りとお子さんは携帯を「持たされている」のではないかと思います。ともに共通点はいくつかあります。それは「監視をする」。「迷子にならない」。「持たせておけば安心」。

 意外とこういうお年寄りや子供をねらった「ワンギリ」電話が横行しているのではないかと思います。請求がたくさん来ても「しょうがない」と保護者の方はあきらめているのではないでしょうか。
 
 こういう「悪質」な商法はこれからもいろいろと出てくるでしょう。特に「弱い」立場の人たちを対象にした悪徳商は許されません。
 お年よりや、子供たちを大切にするのは「一般社会のルール」です。

 小田急線に乗る学生さん!。お年寄りに電車のなかで席を譲ってやる光景をたまには見せてください。まだ2度しかみておりません。あとは「居眠り」か。携帯に熱中している姿です。
 こころ温まるルールがみられなくなる今日この頃です。

(2002年7月15日)




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