臼井 淳一

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(10)国破れて山河ありから58年余


 2001年9月23日に「平和だからこそ野球が楽しめるのです」という題名でこの「ルールを守ろうぜ」の(1)に短い文章を書きました。
 また、昨年の8月15日には「祝う・戦争放棄記念日」を「にんげん大好き[14]」に下記の文章の掲載しました。その一部を紹介します。

 日本は58年前までは戦(いくさ)が絶えたことがない国でした。「太平洋戦争」で痛い目にあって「戦争を放棄」したのであります。

日本国憲法 第2章 戦争放棄
第9条 戦争放棄、軍備及び交戦権否認
 (1)日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇叉は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
 (2)前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 昨年の12月にテレビで「北の国から98」再放映を見ておりました。そしてこの会話にとても感動いたしました。

「蛍と結婚しろ……。正吉。お前等は何のために自衛隊にいたんだ…自衛隊は国を守るためにあるのだろう…。国を守るということは、家族を守るということだろう…。黒板の家はお前にとっては家族だろう。最終的には家族を守るためだろう…」。

 イラクに自衛隊が行くということは「国を守る」「家族を守る」ということでしょうか。

 最近「国益」ということばが流行っています。単純に理解いたしますと「国の利益」。ひいては庶民の利益なのでしょうか。

 日本は58年前までは戦争をやっていました。その目的は「国益」ではなかったのでしょうか。

「国破れて山河あり」。そして「日本国憲法第2章 戦争放棄」ができたのではないでしょうか。

 さてさて、次に出てくるものはなんでしょうか。
「もうどうにも止まらないのだ。だから憲法を改悪しよう」ではないでしょうか。

「なぁ。純…。お前も軍隊へ志願しろ。お国がいま、大変なのだ…」。
 といういうセリフを年老いた「北の国から」の五郎にいわせるのか…。
 
 どんなスポーツでもルールは「改正」されていきます。あくまでも「改正」です。「改悪」ではありません。

(2004年1月1日)




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