臼井 淳一
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(10)国破れて山河ありから58年余
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昨年の12月にテレビで「北の国から98」再放映を見ておりました。そしてこの会話にとても感動いたしました。 「蛍と結婚しろ……。正吉。お前等は何のために自衛隊にいたんだ…自衛隊は国を守るためにあるのだろう…。国を守るということは、家族を守るということだろう…。黒板の家はお前にとっては家族だろう。最終的には家族を守るためだろう…」。 イラクに自衛隊が行くということは「国を守る」「家族を守る」ということでしょうか。 最近「国益」ということばが流行っています。単純に理解いたしますと「国の利益」。ひいては庶民の利益なのでしょうか。 日本は58年前までは戦争をやっていました。その目的は「国益」ではなかったのでしょうか。 「国破れて山河あり」。そして「日本国憲法第2章 戦争放棄」ができたのではないでしょうか。 さてさて、次に出てくるものはなんでしょうか。 「もうどうにも止まらないのだ。だから憲法を改悪しよう」ではないでしょうか。 「なぁ。純…。お前も軍隊へ志願しろ。お国がいま、大変なのだ…」。 といういうセリフを年老いた「北の国から」の五郎にいわせるのか…。 どんなスポーツでもルールは「改正」されていきます。あくまでも「改正」です。「改悪」ではありません。 (2004年1月1日) |